摩周湖1000の全体ルート
あらためて、摩周湖1000のルート全体像を。
札幌を出発して一旦、滝川市へ北上。富良野、芽室、大樹と下って海沿いを西へ。釧路から摩周湖へと北上した後、網走、紋別、興部と来て、名寄、士別、滝川と、ぐるっと北海道の内側を反時計周りに走って札幌へと戻る1,000kmのルートです。大きな山は少ないものの、結構細かにアップダウンがあること、補給箇所が少ないことなど、一筋縄では行かないでしょうねぇ(^^;
第一区間
最初の区間は、セイコーマート東滝川店までの 85.6kmです。それほど上りがあるわけでもなく、序盤の足慣らし的な感じです。
摩周湖1000スタート!
7/14 17:00 いよいよ摩周湖1000のスタートです!「行ってらっしゃい」の声に見送られながら、皆んな続々と出発して行きます(^^)。私は第一区間で怪我する事が多いので、慣れるまではとにかく安全、安全に行きます。それにしても、これだけ多くの参加者が同時に走るって壮観!
真夏なのに風が冷たい…
この時間、気温は22~23度ありますが、湿度があると言うか、水分を含んだ風が当たって思いの外に冷たく感じます。お腹が冷えると後々まずいので出発直前にモンベルの前面防風腹巻きを着けましたが、これ正解!!
今年は各地で真夏日が続き40度近いところもあるので、ついつい防寒装備を忘れがちですが、気をつけないといけないですねぇ…。
PBPでは朝方に5度まで下がると聞くし、冬用ビブタイツに長袖ジャージも持って行った方が良さそうです。
360度カメラの配置
ところで、今回は Insta360 ONE X2 をレックマウントの一番前に装着して走ってみましたが、後ろを見ると自分が邪魔で周りが見えないですね(汗)。カメラをもっと前に出したいけど、それだと人の多い環境では危ないだろうし、どうしたものやら(悩む悩む)
途中、Mさん達と別れて
18:37 最初は大人数だったトレインも次第にばらけてきました。仙台空港でご一緒したMさんグループとしばらく一緒に走らせて頂きましたが、岩見沢のSLのあるところでお別れです。ここまでありがとうございました(^^)
日が暮れていく
7/14 18:48 さすがに夕方スタートだけあって、もう日が暮れてきました。しかし、こうしただだっ広い景色の中を走ってると北海道に来たんだなぁ…って感じます。
あれ、路面が濡れてる…
7/14 19:43 PC1 まであと20km位。あれ?なんか路面が濡れてる…。この分だと先頭集団は雨に打たれたんじゃないかなぁ…。
そんな事を言ってる内にポツポツ降って来たけど、まぁ、この位なら着替える程のものでも無いかな(フラグ)
突如本降りに
7/14 20:13 PC1 まであと少し…と走ってたのだけど、さっきまでポツポツだったのが急に激しく降り出しました(涙)
みるみる間にウェアはずぶ濡れ。道路には深い水たまりが幾つもあって、センターライン付近まで広がりとてもよけられず、バシャーっと。あっという間にシューズの中がちゃぽんちゃぽん(T-T)
えーっ、第一区間で既にずぶ濡れって、これから先どうすればいいわけ?もう少し早くレインウェアを…せめてシューズカバーだけでも着けてれば…(後悔先に立たず)
85.6km地点 PC1 セイコーマート東滝川店
滝川市東滝川町3-1-10
7/14 20:38 ようやく PC1 にたどり着いた…。人がいっぱいで表に自転車を置く場所も無く、店の裏の方に置いてウェアの水を払って店内へ。そうか、参加者が多いと PCも混雑するんだよね…(>_<)
2023-07-14 20:48 (レシートタイム)
- 一日野菜 ¥88
- チキンペペロンチーノ ¥128
- ミルクプリン ¥168
- アクエリアスブルー ¥130
- ブラックサンダーx2 ¥70
- 1本満足バー シリアルブラック ¥130
- 1本満足バー プロテインストロベリー ¥150
21:15 それでも助かったのは店内で食事ができたこと。外は暗いし、雨だしで、これはありがたかった。
初っ端から長い休憩(約40分)とはなってしまったけど、室外機の熱で少し暖まったし、ここでレインウェアを着込んで再出発です。
PC1 クローズ: 22:44
出発時の貯金: 1h24m
第二区間
第二区間は本格的なナイトライド。出発時点で雨は止んだけど、これから標高も上がるし夜だし、防寒具代わりの意味も込めてレインウェア全着用で行きます。
闇夜のライド
7/14 21:25 PC1 ではあれだけ多くの人がいたんだけど、この区間はほとんど参加者を見かけ無いんですよね。私はソロなので、人影を見るとホッとします。
7/14 22:56 長いトンネルを通過。路面が横溝加工されてるので滑らないかおっかなびっくり。この後、もう一つくらいトンネルあったかな。北海道にもトンネルあるんだなぁと変なところで感心。
セブンイレブン富良野若松店
北海道富良野市若松町12-5
7/14 23:49 富良野まで来てようやくコンビニ発見!皆、次々と吸い込まれるように入っていきます。夜中で眠気が出てくることを考えて、コーラ分とコーヒー分を摂取!約20分の休憩で再出発。
2023-07-14 23:55
- inゼリーマルチビタミン ¥210
- コカコーラ500ml ¥160
- 7カフェ アイスコーヒーR ¥102
南富良野へ向かって
7/15 00:10 富良野の町を出て南下、南富良野へ向かいます!
7/15 01:15 R38を東に向かって走行中。コーヒーでシャッキリしたせいか、眠気は無いし、脚が調子良く回る!結構いい感じで走れてるし、この分だと予想よりかなり早く PC2 に着けるんじゃ無いかなぁ。(フラグ)
突如、パンクの神、降臨 orz
7/15 01:24 調子よく走ってたら急に後輪がガタゴト言い出した。
てっきり白線に凸凹加工されてるのだろうと思ってたんだけど、前を走ってる方の様子を見るとなんか違う。もしや…と止まってみると、うわ、後輪の空気がすっかり抜けてるよ(>_<)。幸い、20mほど先に街灯のある少し広い場所があったのでそこまで進み、ひっくり返してパンク修理開始。
しかしここでトラブルが。バルブにはめてるナットが全く回らない!えー、こんな事は初めて(T-T)
無理に回そうとしたはずみで右手をスプロケにぶつけて止血に手間取るし、ペンチなど無く、手持ちの器具ではどうやっても回せず涙目(;_;)。嘘、、こんなところでパンク修理出来ずに DNF とか有る??
ナットを外せないまま、半ば諦めながらタイヤレバーでタイヤを外したら驚いたことが。
なんと、中でチューブがZ字に折れ曲がりバルブを強く圧迫していたんです。どおりで外せないわけだ…。
これを剥がしてあげたら普通にナットを緩めてチューブを外せましたが、完全に空気が抜けた状態で少し走っちゃったからでしょうねぇ。こんな事もあるのか…。
ともあれ、チューブ外せればこっちのもの。タイヤの内側には何も異物無いようだし、予備チューブに交換してなんとか復旧です。しかし、こんな序盤で30分もロスしてしまうとは…(/_<)
7/15 01:49 ようやく修理完了。それにしても、走ってく方々が皆、「大丈夫ですかー?」と声かけてくれるのが嬉しいね。ナットが外れないという問題は解決した後だったので、「大丈夫です!ありがとー!」と返して再出発しました。
セブンイレブン南富良野店
北海道空知郡南富良野町字幾寅789-22
7/15 02:45 なんとか南富良野に到着。3時近いので眠気を取る為とタイヤの様子を見る為にコンビニ休憩を。15分ほど休憩しての再出発。
2023-07-15 02:52
- コカコーラ500ml ¥160
- チーズ蒸しパン ¥140
- inゼリーエネルギーブドウ糖 ¥210
3:33 ふと見たら神社があったので一時停止。最後まで無事に走れますように…(-人-)
上りの前の静けさよ
7/15 03:51 さて、ここから先はこの区間一番の上りが待っています。とりあえず速度出せるうちに稼いでおきたいのですが、また雨が強くなってきてるし、参っちゃったなぁ。
狩勝峠
7/15 04:18 トボトボと上り続けてウン十分。やっと上り切ったぁぁぁ…。
天気が良ければ十勝平野が一望できて綺麗なんだそうですが、ご覧のように真っ白で何が何やら。とりあえずここだけ写真におさめて先を急ぎます。
7/15 04:19 下りに入ったけど、この視界で雨でかなり怖い。
7/15 04:28 晴れてれば下りで楽できる区間なんでしょうけど、写真で見る以上に真っ白なので下手にスピード出せないという。対向車にも後ろから来る車にも意識を割きながら、ひたすら安全に安全に下るのみ。
7/15 05:33 ちなみに私はリムブレーキですが、BBB のブレーキシュー(BBS-28HP) に替えてからは雨の下りもさほど怖くはなくなりました。シマノのブレーキシューだと止まるか止まらないかの2択ですが、BBBのは甘噛みというか軽く当てて速度を落とす使い方も出来るのでいい感じです。おすすめ!
第三区間
次は通過チェックの岩内仙峡です。距離的には 58.5kmしか無いのだけど、途中の補給ポイントは無さそうなので、反射ベストの両胸ポケットに inゼリーを詰め込んで行きます。
意外に上らされる…
7/15 06:57 …たった 58.5kmのはずが意外に長い…。細かいアップダウンが続いた後、ぐんと上っていくので予想以上に時間が食われる(>_<)
いつもは上りはとにかく疲れないようにゆっくりゆっくり行き、下りで遅れを取り戻す感じなのだけど、ずっと上っていくのだと遅れが累積されてくのでタイムオーバーが怖いんですよねぇ…。もう少し上りも早くならないと先々が辛いなぁ…。
284.3km地点 通過チェックA 岩内仙峡
9:25 岩内仙峡に到着。なんか凄く長く感じた…orz
ともあれ、貯金は少し増えてくれました。これで釧路まで走れれば幾らか休めるはず。
CkA 仮想クローズ: 11:56
出発時の貯金: 2h25m
第四区間
次の区間は序盤を過ぎてしまえば後は下り基調!30kmちょいだからすぐだよね(希望)
あれ?意外に上らさせる?
7/15 9:35 あれ?いや、ちょっと上れば下りだって思ってたけど、意外にちょっとじゃなくない?それほど激坂では無いけれど地味~に時間かかるやつ(>_<)。
7/15 10:10 ちなみに、こんな状態で走ってます。あまり暑くないからいいけど、暑くて雨だったらたまらなかっただろうなぁ。
途中、カムイコタンの横も通ったのだけど立ち寄る余裕が無いので素通り。またいつの日にか…。
317.3km PC3 セブンイレブン大樹西本通店
北海道広尾郡大樹町西本通22
7/15 11:17 PC3 に到着!次の区間は距離も長く補給箇所もほとんど無いという事なので、ここで食事含め可能な限り補給していきます。
…が、ちょっとここで困ったのが、雨を避ける場所が無かったこと(汗)
仕方が無いので自転車は雨の当たる場所に置いたままで、ガラスに向かってギリギリまで近づいて何とか食べ物を補給するという悲しい状態に。イートインとまでは言わないけど、せめて雨を避けられる軒下が欲しかった(;_;)
2023-07-15 11:21 (レシートタイム)
2023-07-15 11:35
- 7PL アルカリ乾電池単3x4個 ¥360
フロントバッグに雨が染みて予備電池も不安な状態になったので、etrex 用に4本を補充。動画撮影カメラも悪天候で全然いい映像撮れないのでもういいやとバッグの中へしまっちゃいました。まぁ、仕方ないやね。
PC3 クローズ: 14:08
出発時の貯金: 2h16m
第五区間
細かくアップダウンが続きますが、あと120km走れば釧路!PBPで言うならルデアック相当の位置です。最初の夜は寝ないで来たから、釧路では必ず眠るぞー!!
海はよー、海はよー
海沿いに出て気持ちいいライド!…と言いたいところですが、海は荒れてるし風は強いしでキツい…(>_<)。
休める場所は無いし、ようやく海沿いから離れて風も弱まるかと思うと、今度は嫌らしいアップダウンの連続。もう止めてー(懇願)
セイコーマート音別にて軍手を補給す
釧路市音別町朝日2-14
7/15 17:03 無補給区間をようやく乗り越え辿り着いたセイコーマート。当然、吸い込まれるようにピットイン!あぁ、やっと一息つける…。
2023-07-15 17:12
- たっぷりレタスサンド ¥248
- HCマイルドブレンド ¥93
2023-07-15 17:20
- 特紡軍手 ¥107
ところで、ここまでずっとパールイズミの指ぬきグローブを使って来ましたが、さすがに指が白くふやけてまずい状態になって来ました。
前にテムレス使って、中で手汗でふやけて大変な事になったので「どうせ濡れるなら同じ!」とばかりに来たわけですが、さすがにずっと雨では厳しかった(>_<)
残念なことに、予備のグローブも初日の雨でやられてしまい交換するものがないのですが、これ以上は指がやばいと言う事で急遽軍手を購入。これにアウトドライグローブを重ねる事でしのいでみます。
二日目の夜へ…釧路への長い道
セコマで20分ほど休憩して出発。出た時はまだ薄っすらと明るかったのが徐々に暗くなって来ました。いよいよ二日目の夜です。
しかし、R38 をひたすらに東へと向かいますが、交通量は多いし、水溜りも多くてすんごく走り辛いですねぇ。じっと我慢で、ただただ、耐え忍ぶように「もうすぐ釧路、もうすぐ釧路」と念じながら走ってました。
443.7km PC4 セブンイレブン釧路寿町店
北海道釧路市寿2-1-21
20:04 PC4に到着!やっと釧路に着いたよぅよぅよぅw(T-T)w
PBPで言えば、ドロップバッグのあるルデアックに相当する位置、少しホッとして力が抜けたので、スタッフさんや皆さんとお話しながらついつい長居。
2023-07-15 20:08 (レシートタイム)
それにしても、ここまで途中立ち寄ったPC外のコンビニも含めて、全てにスタッフさんいらっしゃるの凄いとしか言いようが無いです!
「このまま進むんですか?」と聞かれて、「ホテルは取ってないので近くのネカフェで寝て行きますー」とお話して出発。
さぁ、今夜こそはシャワー浴びて、濡れた服を乾かしてよく眠るぞっ!(^o^)
PC4 クローズ: 22:36
出発時の貯金: 2h13m
次回予告
無事に釧路に辿り着き、ようやく眠りにつけるぞ…と喜び勇んでネカフェに急ぐトラップ。しかし、彼を待ち受けていたものは…。
(続く)