プロローグ
R10000の条件が、SR600からBRM600km(8,000m up)に変わったのは記憶に新しいところです。
SR600の獲得標高10,000mに対して2,000mも少ないのだから一見楽そうに見えますが、制限時間が60時間から40時間に減るので逆にキツいんですよね(>_<)
正直、走れる自信は全く無いのですが、奇しくも本コースのハイライトは、磐梯吾妻スカイライン!2016年5月4日に電アシクロスで上った思い出の地です。
まだ自力では上ったことが無いので、今回成功すれば胸を張って浄土平に上ったと言えるかな…とか、そんな無謀な野望を胸に秘めて、8,000m up 行ってみます!
前日移動編
味噌の青源さんで餃子に舌鼓を打つ
今回は定番の青源セットと、単品で柚子餃子を追加しましたが、流石お味噌のお店だけあって、味噌を使ったものはどれも絶品!
単品で頼んだ柚子餃子も、餃子なのにさっぱり爽やかで何個でもスイスイ食べれちゃいます。これはオススメ!めちゃ美味しかった〜(^Q^)
森林公園入口のセブンイレブンで買い出しを
流石に何度も来てるので、この辺りの地理にも慣れて来ました。森林公園入口のセブンイレブンで、明日の朝食からドリンクや補給食をがーっと買い出し。かなりの荷物になったけど、三点保持の大きめのサコッシュ(R250)に入れて背負えばロードバイクでも楽に持ち運べて便利です(^^)b
ホテル鶴にて前泊す
階段を手持ち出来るのならロードバイクの室内持ち込みも出来るし、地下(と言っても窓があって外が見える)には大浴場もあるのがありがたい。
近くにお店が無いのを除けば、お部屋も広いし設備も良いしで実に良い。次のブルベの時もお世話になりたいですね〜(^^)
スタート地点へ
起床・朝食
アラームで起きたのは 3:45。お湯を沸かしてお馴染みのカレーめしとお味噌汁で朝食を。
今日は暑くなりそうだから、しっかりと日焼け止め、それから虫除けスプレーを吹いていきます!
ホテルを出発!
4:28 チェックアウト!ホテル鶴さんの前で記念写真をパチリ(^^)
ちなみに今回の服装は、夏用の半袖ジャージに夏用ビブショーツ、上下インナーにジオラインL.W.の長袖とタイツ。これに、寒くなった時の為にジレとウインドブレーカーを用意。ほぼほぼ夏向けの構成にしてみました。
日焼けに弱いので、基本、真夏でも長袖長タイツなのです(^^;ゞ
瞬く間に到着
ブリーフィングでは、幾つか道が新しくなっており GPSナビの地図と食い違うところがあるという話と、旧道に入らずバイパスをそのまま行ってしまうと通過チェックに着かないので注意とのこと。ふむふむ(フラグ)
そして、ブリーフィング後に皆で記念撮影。なんかこういうの高まるよね。頑張るぞー!(写真:AJ宇都宮さんより拝借)
第一区間
今回のルートは獲得標高8000mということで、かなり上りのキツいものになります。それでも、第一区間は穏やかなのでまずはここで貯金を作りたいところ。
もっとも急ぐとろくなことがないので(過去、怪我してるのはいつも第一区間)、身体を温めるつもりで安全第一で参ります。
START 宇都宮森林公園大駐車場
5:01 森林公園スタート! 5:00ジャストに車検開始して送り出すというスタイルに戸惑ったものの、ほぼ一番手でロス無く出発。それでは皆さん、行ってきま〜す。
朝陽に向かって進め
ホテル鶴さんの前の坂を上ったらしばらく下りの快適区間。太陽も昇って眩しいくらいの良いお天気(^^)
木々の中を走ってくのがまた良いです〜。
この時間はまだ気温も低くて走ってて気持ちい〜。
第二区間
PC1 を出たら、いよいよ上りの始まりです。台地状のルートの為、ある程度上ったらしばらくは軽いアップダウンの連続になると言うけど、果たして?
はじめチョロチョロなかパッパ
すっかり晴れ上がったとはいえ、昨日までの雨のあとはそこかしこに残ってます。
序盤の上りが結構キツかったけれど、そこを過ぎれば平坦から下りと進んでくので意外に稼げます。山々の緑が綺麗(^^)
第三区間
PC2 を出たら、いよいよ上りの本領発揮ルートへ。いわきの街中を通り抜けるまでは平坦ですが、その後はただただ上らされるという厳しい区間。果たしてどうなりますか。
いわき駅前を通過する
13:12 いわき駅に来ました!この一本左の道にボリュームたっぷりのサンドイッチを出す喫茶店があるんですよね〜。寄っていきたい衝動に駆られるも、この先が厳しいのであきらめ(汗)
13:41 まだこの辺りは楽なので風景を眺めながらのお気楽ライド(^^)
R399沿いの自販機にピットイン!
14:05 上り、きっつ(汗)。照りつける日差しにドリンクも底をついて来た。どこか、どこかに店でも無いか…と探してたら参加者が集まってる一角が!これはシークレット?いや、自販機だ!(感涙)
「やっぱり、みんなここに吸い込まれますねー」なんて話しながら、わずかな日陰に隠れるようにして冷たいドリンクを頂きます。わずか6分間の休憩でしたが、地獄に仏、生き返りました!
男は一人、道を行く
14:18 しんがりで自販機前を出発したので、他の方々との距離はじりじりと開き、やがて見えなくなり、再びソロライドになりました。まぁ、一本道だし、その内にまた見えてくるでしょう(フラグ)
盛大にバイパスでミスルート(/_<)
やってしまいました…orz。出発前のブリーフィングであれほど言われてたのに、旧道に入らずそのままバイパスを上ってしまいました。
てっきり GPS がずれてるのかな?とか、道が変わってるのが地図データに反映されてないのかな?とか思い込んでしまったんですよねぇ…。
後から etrex の記録で調べると、14:52に曲がり角を見過ごしてそのままバイパスを進み、15:05 ミスコースに気づき、15:07 旧道への曲がり角に戻った…という次第。
バイパスも結構上らされるもので、「先に行った人達、全然見えないなぁ…」なんて思ってたんですよねぇ。
15:01 まだミスコースに気付かず、快適〜なんて走ってた頃。まさかここまでミスコースしてたとはorz
ロスした時間は15分。今回のブルベでこの損失は大き過ぎる…。この時ばかりは頭の中で「飯坂温泉DNF」という単語がよぎりました。
旧道、辛過ぎ(汗)
自転車はメンタルが大きく影響すると言いますが、それに加えてこの旧道、結構斜度高く、もう歩くくらいの速度で行くのがやっと。
ずいぶん行った頃、ようやくお一人の背中が見えホッとしましたが、よくよく見たら押し歩きされてる。声をかけると脚が攣ってしまったそうで、しばらくこうして行くとのこと。ご挨拶のみで、えっちらおっちら先を急ぎました。
通過チェック1 川内・戸渡の案内標識
後から調べたら、ここの仮想クローズは17:12なので、1h23mの貯金。1時間分の貯金を溶かした模様。
第四区間
ここから先は一旦下ってからのアップダウンです。でもまぁ、今までよりはキツくない坂なので、一息入れられそう。
戸渡トンネルまで来た
16:09 ちなみにトンネルは結構あるので、上の標高図ほどは上らないです。覚悟して上って来た時にトンネルが現れるとめちゃ嬉しい(^^)
16:34 ミスコースした分と旧道の上りで遅れた分を下りで取り戻してようやく川内村へ。それにしても、もうドリンクは空っぽ。そろそろ自販機かお店に会いたい…。
川内村のオアシス!ファミリーマート かわうち屋店
16:38 そんな事を考えて走ってたら、突如目の前にコンビニが!おぉ!ブリーフィングの時に聞こえてきたオアシスとはここのことか!
吸い込まれるように入ると、さっき自販機休憩でご一緒した方々が数名。ミスコースした分、なんとかリカバリー出来たようですw(T-T)w
PC2 での補給から100kmは走ってるので、ここでブリトーさん(ファミマではトルティーヤか)を食べ、ドリンクもたっぷり補給し生き返りました。まさしくここはオアシスだ。ありがとう、コンビニエンス!
途中、お団子屋さん?を見かける
休憩を終えて再スタート。先を急いでると途中、お団子屋さんみたいのを発見。先ほどの方々が寄って食べてたのだけど、食事休憩で時間を使ってしまったので、そのまま先へ進みます。
日が傾いてきた
17:37 五時をまわり、だいぶ日も傾いて来ました。西日が眩しい。
18:59 だいぶ走ったつもりなのに、なかなか通過チェックに着かない。暗くなる前には着きたいぞ。
通過チェック2 小野・川俣・二本松の案内標識
ちなみに、ここの仮想クローズは 21:12 だから、2h4mの貯金に取り戻せましたね。もっとも、走ってる時はそんな細かく見ておらず、PC4 飯坂温泉駅 6:00 が私的リミットとだけ考えて先へ先へと進んでました。
第五区間
緩やかな区間です。最後の方で少し上らされますが、それ以外はそんなにはキツくないかな?最後が下りであれば上りで遅れても取り戻せるだろうし。
一日目の夜が来た
19:41 日が沈んだら急激に暗くなりました。肉眼ではもっと明るく見えてるのでそんなにひどく無いですが、そうは言っても暗いよね(汗)
第六区間
飯館村を通って相馬へ抜け、松川浦に向かうルート。最初上ってしまえば台地状になり、後は下るだけとそれほどキツくなさそうです。後半はほぼ平坦で快適に走れます。
カエルの大合唱の中を走る
22:35 暗いとカメラ映像がつまらないのであまり撮ってません(苦笑)が、音的にはカエルの大合唱の中を楽しく走ってました(^^)
夜になって涼しくなりましたし、下り切っての平坦なのでくるくるペダルが回っていい感じに巡行できてます。セブンイレブン見つけたけど止まるのも勿体ないので、このまま行っちゃいます!
あなた、生きてますよね?
時刻は 23:14。県道241号から県道74号 浜街道に入り、もうすぐで松川浦への入口という所。
右折する場所をちょっと行き過ぎたのだけど、ちょうど後ろから来てた軽自動車が曲がってくのを見て、追いかけるようにUターンして入って行った。すると、急に軽自動車がハザード点けて停止。
いぶかしげに思いながら右側方をパスすると、急に車の方から「ちょっと待って!あなた生きてますよね?」と叫び声が。
何が何だかわからないまま左前方に停車したら、車を運転してた年配の方が恐々と、「あなた生きてますよね、幽霊とかじゃないですよね?」と。「えぇ、もちろん。足無かったらペダル回せませんし」。
「あぁ…良かった…、いや、ずっと前の方おんなじ位置に走ってるのが見えて、そんなはず無いし俺疲れてるのかな…と思ってたんだよ…。しかもやっと見えなくなったと思ったら、今度は後ろからついて来たしでもう恐くなって…」
この方、別の場所で釣りをしてたのだけど、さっぱり釣果が上がらずで松川浦で釣り直そうと移動して来たとのこと。年配の方なのでかなりゆっくり走ってたから、私と大差ないスピードで上記のような状態になった模様。
いや、しかし、生まれてこのかた、幽霊に間違えられたのは初めての経験でした(^^;
松川浦は昼間に来たい
松川浦。穏やかな浦と太平洋を両側に、一直線に駆け抜けられるいいポイントです。北側の入口付近にある浜の駅では美味しい地魚丼とか食べられるしでおすすめ。もっとも、こんな真夜中には何も見えないし店も開いてないのでちょっぴり残念。やはり明るい内に来たいところですね(^^;
松川浦大橋を渡る。
通過チェック3 ローソン相馬松川浦店
距離的には 323.5kmということで、「100kmに一度は食事を摂る」の方針に従い、イートインで食べて行きます。段々と食欲が無くなって来てるので迷ったあげくサンドイッチをセレクト。酪王カフェオレも飲んでパワーアップだ!
第七区間
この区間は相馬から伊達に抜ける途中、霊山(りょうぜん)を越えて行きます。下り切った先に、道の駅 伊達の郷 りょうぜんがあるのですが、ルートを少し外れて手間がかかるとのことで、前もって調べておいたポイント、頂上付近にある霊山パーキングを目指します。
霊山を上る
深夜一時をまわって、前にも後ろにも誰もいない中、ただひたむきに頑張って上ってます。そう言えば、ここも数年前に電アシクロスで通ったっけなぁ。こんなに上るとか全然知らずに通ったあの夏の日の思い出(^^;
霊山パーキング
先客が数名いたので起こさないように端に自転車を立てかけ、木の長椅子にゴロリ。腕時計が 2:25 を指していたとこまでは記憶してるのだけど、その直後スーッと眠りに落ちた。お休みなさい、世界…(_ _ )zZZ
to be continued...