- 八戸〜仙台 自転車野宿旅 遙かなる本州最東端
- 4時前に目が覚めた
- 三王岩
- 日の出
- いざ、浄土ヶ浜へ
- 本州最東端到達証明書GET
- マクドナルドで朝食を
- 再び国道45号線を南下
- 津軽石より県道41号へ
- 清水橋
- 重茂トンネル
- まさかの3文字
- 再び重茂トンネル
- 国道45号線に復帰
- やっと山田町まで来た…
- 海よ光れ大沢トンネル
- 県道41号で南からのアプローチ
- 山田町から宮古市へ
- 2つ目の山を越えて行く
- 姉吉キャンプ場を越え、姉吉漁港に到着
- 魹ヶ崎への登り口
- 熊避けに音楽を鳴らして行く
- 灯台までの道は険しい
- 道の終わり?
- 到達!本州最東端の碑
- 到達!魹ヶ崎灯台
- 日が暮れる前に戻るべし
- 帰還
- 進むべきか退くべきか
- バス停発見
- 山を越えて
- コンビニの明かりが嬉しい
- 今日の寝床へ到着!
- 今日の走行経路
- 後日談
八戸〜仙台 自転車野宿旅 遙かなる本州最東端
4時前に目が覚めた
一晩中明かりが点いてたからか 4時前に目が覚めてしまいました。辺りを見回したら他にも数名眠ってましたね。
掃除の人も入って来たので、早いけれど起き上がります。今日は本州最東端魹ヶ崎に行くので、早めに出発しましょう!
三王岩
5:07 道の駅から 2kmほど行って、そこから海沿いの遊歩道を歩いて数分、三王岩にやって来ました。
実はここ全くノーチェックだったんですが、道の駅のパンフを見てたら無性に来てみたくなって(^^)。もっとも、流石にこの時間は誰もいないし真っ暗でちょっと怖かったです(汗)
海面に立ち並んだ三つの岩の内、二つは同じ地層のもので、一つは別なところから流れ着いてここに残ったものなんだとか。永い永い時の流れを感じられて興味深いですね。
5:10 沖の方には船も見えます。結構寒いし、明るくなるまで待ってもいられないので、そろそろ浄土ヶ浜へ向かいましょう。
5:11 元来た道へ戻る途中。田老港の上に輝く月が幻想的だ。
5:18 道の駅まで戻り、再び国道45号線へ。そう言えば、昨晩写真撮り忘れてたので記念撮影。
5:30 走り出してちょっと上ると田老トンネルです。一晩休んだおかげか、湿布貼りまくったおかげか、今のところは脚も痛まずに登れてます。このまま保ってくれるといいんだけど…。
いざ、浄土ヶ浜へ
6:35 45号線を南下。仙台まであと265kmかぁ。だいぶ近づいて来たな。
6:38 浄土ヶ浜の半島部へ入ったら思ったよりも上り坂がキツくて脚に負荷が…。ところどころ押し歩きで上ります。脚がこんなで無ければ…(T-T)
6:46 登りきった先の橋の上から。
朝の海、朝の景色はいいねぇ(^^)
6:57 さ、宮古市内へ向かいますよっ!下り坂は楽ちんだぁ。
7:06 久々に街中に下りて来た。建物がいっぱいあるのを見るとホッとする。
本州最東端到達証明書GET
7:13 宮古セントラルホテル熊安に着きました!観光案内所は9:00からなので、この時間に到達証明書を入手するならここがおすすめ(^^)
7:21 証明書無事GET!「今から魹ヶ崎に行くんです」と話したら、「大雨災害で崩れたり通れない所もあるから気をつけるんだよ」と教えてもらいました。
今にして思えば、もうちょっと詳しく聞いておくべきだったかなぁ…(フラグ)
マクドナルドで朝食を
7:30 目的の証明書は入手できたし、まだ時間も早いから朝マックしていきます。マクドはどこの地域/国に行っても安心して食べられるのがありがたいですね〜。
8:06 お腹もいっぱいになったので出発!
津軽石より県道41号へ
8:41 津軽石にて。国道45号から左折して青い橋を渡り、県道41号に入ります。
8:49 宮古運動公園を過ぎて、宮古湾をぐるっと回りこむように走ってきたところ。海は今日も穏やかだ。
さて…、県道41号線は海沿いの道と少し内陸側の道とあり、ナビによると内陸側の道を行かないといけないとのことだけど…、案内された道が無い(>_<)
8:56 どうしたものかと行ったり来たりしてたら、家々の間に細い急勾配の道があるのを発見。ここを押し登りしよう!しかし自転車ナビめ…(--;
ふぅ、ようやく内陸側の道へ入った。しかし、どうやらここからもしばらく上りの模様。脚が痛んで来てキツいと言うのに参ったなぁ…。
9:02 多少涙目になりながら押し歩きしてようやくここまで上った。じっと手を見る。
清水橋
9:25 清水橋を渡る。ちょっとキツいけどこの先の山を越えればあとは下りのはず。
しかし、朝は大丈夫だと思ったのに、やはり膝の外側が痛い。しかも痛みが増して来てる…。この後、山道を歩かなきゃいけないのに大丈夫だろうか…。
重茂トンネル
9:30 重茂トンネルまで来たー!ここを潜ればあとは下り基調のはず。
9:42 少しの上りを越えればあとはほとんど下りでホッとした。
それはそうと、下りて来たらこんなゲートがあったんだけど、何?ナビではそんなの案内されてなかったんだけど…(不安)
恐々とゲートを潜って先に進みます。
一応、ナビによるとこの道でいいはずなんだけどなぁ・・・。
まさかの3文字
9:44 苦労して山を上り、ようやく下って来たところ突然、通行止の3文字。え?ここから20〜30分で姉吉キャンプ場なのに、え?え?
いや、いや、車なら無理でも自転車なら行けない事も無いだろう…と脇をすり抜けて進むと更に2つの通行止。嫌な汗が出てきた。
9:46 更に振り切って進んでみたものの、その先にあったのは橋が完全に崩れて落ちている光景だった。
写真ではよくわからないけど、高さは 2m以上。とても自転車押していけるようなものではなく、歩いて渡るのも無理。辺りを見回しても迂回路は無いし抜け道も無い。詰んだ…orz
頭の中はぐるぐる。このまま行けばお昼には魹ヶ崎(とどがさき)に到達できたはずなのに何で???
いや、こうしてはいられない。北からのルートで行けないのなら、国道45号に戻って山田まで下り、南からの県道41号アプローチだ。そうと決まれば早速Uターン!さっき越えて来た山を泣きながら引き返す。
戻る途中で快活な外国人サイクリストとすれ違った。先は行き止まりだよと声をかける間もなく走り去って行ったのだけど彼は大丈夫だろうか?
再び重茂トンネル
国道45号線に復帰
10:40 やっと45号まで戻って来たよ…。
ところで、ここでも自転車に乗った若者5人とすれ違った。明るく挨拶して走って行ったけど、彼らはどこへ行くのだろう。魹ヶ崎じゃないよねぇ…(フラグ)
11:04 宮古市 津軽石にて。このまま南に下って県道41号線の南側の入り口から再チャレンジしよう。しかし、ずいぶん遠回りしちゃったなぁ。
脚が痛くて、上りは全然スピードが出せない。休んでは登り、休んでは登りの繰り返し。
やっと山田町まで来た…
12:02 ようやく、魹ヶ崎灯台、重茂半島 の標識が見えて来たぁ(T-T)
海よ光れ大沢トンネル
12:03 重茂半島へ向けて左折。それはそうと、海よ光れ大沢トンネルって、すごい名前(^^;
県道41号で南からのアプローチ
12:18 山田町 大沢付近。先ほど北からアプローチしようとして行き止まりをくらった県道41号線。
12:20 ここから北上し魹ヶ崎を目指すのだけど、今の脚では死ねと言われているようなもの orz
ずっと上り。脚を引きずるようにして上る。とにかく上る。
下りー(T-T)。下りだけが唯一脚を休められる時間。
山田町から宮古市へ
12:58 一山越えて宮古市に入った。一体、今日は何度宮古市に戻るのだろう…。
12:59 綺麗な景色だが、ここまで上りは全て押し歩きで、平地と下りのみ何とか乗って走ってる状態。予定よりとんでもなく時間がかかってる。参った…。
12:59 山田町を背に、宮古へ進む。まだ大きな山が一つ、小さな山が一つ待ち構えてるよ…。
2つ目の山を越えて行く
13:07 時に、ここまで誰ともすれ違わなかったけど、宅急便の車が1台通って行った。あれ?
13:12 あれ?向こうからサイクリストが走って来た?
5人の自転車の若者ともすれ違って、「お疲れ様でーす」と明るく挨拶されたのだけど、あれ?お昼にすれ違った彼らじゃないの?これって一体…(フラグ)
13:34 いや、今は考えない。それにしても、こっちもところどころ道が壊れてたり荒れていたりするな。これも台風災害の爪痕か…。
13:38 なんだ、坂。こんな、坂…。
13:54 2つ目の山をクリアー。
13:58 残るはもう一つ小さな山。
14:01 木戸ヶ沢のバス停前にて。山々が綺麗だ。
しかし、予定では午前中には着いているはずが、既に午後2時をまわってるとか、参ったなぁ…。
14:12 ようやく、姉吉キャンプ場・魹ヶ崎へと向かう分岐点に着いた。行き止まりさえなければすんなり来れた場所だったというのに・・・とにかくここを下って行けばすぐのはず。
姉吉キャンプ場を越え、姉吉漁港に到着
14:20 姉吉漁港に到着ー。
ちなみに、砂利道を登ろうとしたら、地元の人が「灯台行くならそっちじゃないよ」と車で追っかけてきて教えてくれました。ありがたいなぁ…。
しかし、ここでも自転車ナビにだまされたよ…orz
魹ヶ崎への登り口
14:29 登り口に駐車場があったので、ここに停めて行こうとしてたら、地元の方が「今から灯台に行くんかい?」と。
熊が出るから熊鈴やラジオを鳴らして行くこと。カラスがバイクの荷物を荒らすからしっかり閉めておくこと。この時間からだとあっという間に暗くなるから行ったらすぐ戻って来ること等、親切に教えて頂きました。ありがとうございました m(_ _)m
さて、道も悪い自然歩道との事だから荷物は殆ど置いて手ぶらで行くことにしたんだけど…、あれ?そもそも登り口ってどれ?
先ほどの方はもういらっしゃらないし、この岩がごろごろしたところを登っていくのかな。ところどころ手を使って登っていくけど、こんなに苛酷なのか??
熊避けに音楽を鳴らして行く
とりあえず、ここから先は熊が怖いので iPhoneに入れていた曲をシャッフルで流しながら歩いて行きます。
しばらくして、『経験値上昇中』がかかっているタイミングで大学生風の男性2名とすれ違いました。
更にしばらくして、『百獣王ゴライオン』がかかっているタイミングで家族連れとすれ違いました。
…うん、俺、もう何も怖くない(/_;)←ナゼ泣く?
灯台までの道は険しい
舗装されていたのは最初のごく一部で、そこから先は山道。けもの道じゃないかというくらい荒れた道。
路肩が崩落している箇所、木が倒れている箇所、道が一部無くなり岩場を渡らねばならない箇所など、予想以上に道が悪い。
道の終わり?
もう半分は来たよなぁ…と思ってたら急に道が無くなった。『滑落注意』と書かれた立札はあるけど、先の道が見えない。え?どっちに行けばいいと?
迷って顔を右に向けると、下の方に海が見えた。
うーん、そっちに行けという事なのかなぁ?ナビの地図は電波が弱くて表示されないし、自分の位置も灯台までの距離も、どっちに行けばいいかもわからない。
不安な気もしながら下り始めたけど何かおかしい…。
さっき家族連れとすれ違ったよね?あの子達もこんな岩場を降りていったというわけ?いや、だって、降りるにも手を使って降りていかないといけないような所、ご主人だけならともかく奥さんや子供が降りていけるとはちょっと思えない。
やばい、やばい、これは違うわ! 慌てて登り戻った。
あー、そうか、ここは大きく道が崩れてしまった箇所なんですね!下るんじゃなくて、この岩場を渡って向こう岸に行けばいいのか。暗いし大きく崩れてたから先の道が見えなかった(汗)
既に 15:30。日没まであと一時間程度。足早に灯台を目指します。
到達!本州最東端の碑
15:40 木々の間から海が見えるよ!もうすぐそこだよ!
本州最東端の碑への案内発見! 120m 降りて、ようやく辿り着いたーー!w(T-T)w
15:41 灯台を背景に、本州最東端の碑
15:41 本州最東端の碑をアップで。
15:43 さあ、120M 戻って、灯台へ向かおう。
到達!魹ヶ崎灯台
15:44 着いたー!魹ヶ崎灯台だ!(T-T)
15:44 入口付近を撮影
15:44 説明板を撮影
15:44 灯台を。
15:45 展望台を。
15:45 展望台から海を眺める。あれが太平洋だよ。
あぁ、僕はたった今、本州最東端にいるんだ…。
15:48 灯台を見上げての自撮り!
さぁ、急いで戻ろう。日が沈んだら山道は歩けない。
日が暮れる前に戻るべし
16:31 途中、撮影している余裕とかなくて、広い所は小走りに進みながら戻って来た。
ようやく海が見えてきたけど、ここから登り口まではまだまだ。
16:31 木々の間から海を眺める。まだ漁港は見えてこない。
16:33 ようやく姉吉漁港が見えるところまで戻って来た!
16:34 舗装されたところまで戻って来たよぉぉぉ。
16:34 あと少し。ここまで来れば安心だ。
帰還
16:37 戻って来てあらためて登り口を撮影。
16:39 登り口の全体を撮影。
きっと以前は綺麗に舗装された遊歩道が上まで続いてたんでしょう。津波に台風とで砕かれ壊され、上の方にちょっと舗装部が残っただけで、下は今でも岩がごろごろしている状態。
途中の崩れた道や倒木、土砂崩れを思い出し、色々と考えさせられる魹ヶ崎行きでした。
進むべきか退くべきか
ここまで正直疲れた。疲れ切った・・・。
姉吉キャンプ場はデイユースで日帰り専用だけど、今から山を3つ越えるより、いっそまだ明るいうちにここでテント張って眠り明日朝に山田に移動した方が良いのではないか?
明日からの工程を考えて先へ進むことにしたが、果たしてこの決断は正しいのかどうか。
バス停発見
後悔したのはすぐ。県道41号に向けて登っている間にみるみる日は暮れて真っ暗。戻るべきか、どうするか自問自答の繰り返し。
途方に暮れて県道41号との分岐点まで戻ったところ、よく見たらすぐ近くにバス停を発見!窓や扉はないけれど、屋根があるから夜露も雨も避けられる。頑張ればテントを中に張ることもできるかも。
最悪このバス停に戻ればどうにかなるな…となったら気が楽になった。もし、この先登り切れないようならここに戻ればいいわけだし。
かくして、闇の中へ走り出したのでした。めざせ、山田町!
山を越えて
18:23 山田町 大沢付近で撮影。
不思議だ。一番軽いギアにしたからか、しばらく山道を歩いたことでペダルを回す脚が回復したのか、ゆっくりだけど押し歩きせずに進める!登れる!
気付いたら、一度も足を着かずに山を2つ乗り越えていた。さすがに最後の山を越える力は無く少し休憩したけど、これなら行ける、行けるぞ!
コンビニの明かりが嬉しい
19:08 無事に下山して、山田町 大沢の LAWSON にたどり着いた!国道45号線に戻って来たよ!w(T-T)w
ここで夕食を摂って、ようやく一落着き。さあ、今晩の寝床までもう一走りだ!
今日の寝床へ到着!
19:59 道の駅やまだに到着。
今日は色々ありすぎる一日だった…。裏の静かなところにテントを建てて、とにかく休みます。
とりあえず脚には湿布を貼り直して、いくらかでも明日は良くなってることを…。
それでは、お休みなさい…。
今日の走行経路
後日談
旅を終えてから驚愕の事実が判明。
通行止になっていた県道41号線…実は、ゲート(水門)を通る手前で、右に新しい県道41号線があったようです(泣)
スーッと走って行った外国人の方も、途中ですれ違った5人の若者も、皆、新しい道の方を走って行ったのでしょう。そう、またしても自転車ナビに騙されたのでした(T-T)
更に調べたところ、ナビだけでなくiPhoneのマップの情報も古く間違っており、それもあって気付かなかったというわけ。
正しかったのは唯一 Googleマップだけで、あの時によく調べていればこんな事にはならなかったんでしょうねぇ…。
逆に言えば、それだけ津波や台風の被害が大きかったという事です。色んな事を考えさせられる長い長い一日でした。