トラップの音楽と自転車ブログ

多分、自転車ネタ中心に、時折音楽の話とか。

2022BRM501日本橋1000奥の細道(思い出編)

2022BRM501日本橋1000奥の細道(思い出編)

プロローグ

長い距離を走れるようになるには、長い距離を走るしか無い!ということで、今年の GW は 1,000kmブルベを2本入れるという無茶をやってみました(;^^)/

まぁ、インターバルとして4日間も空ければ疲れも取れるでしょうし、連続で走るわけではないからなんとかなるかな〜などと。

そんなわけで、GW2本目は AR日本橋さんの奥の細道1000です。いざ、芭蕉の足跡を辿る旅へ!

準備編

計画

まずは、ルート情報とHP上の簡易キューシート、過去に走った方のブログを参考に計画を立てました(その後、ルートが変わって合わなくなりましたが、とりあえず)

お昼スタートなので、ホテルで眠る事を考えると初日は200km地点。2日目は500〜600km地点。3日目は800〜900地点辺りで休むのが良さそう。

ただ、調べてみると、特に初日の黒磯辺りではちょうどいいホテルがなく(チェックイン門限が早い)、困ったなぁ…と。

幸い、確定版のルートでは大田原市に24:00頃に到着できそうなので、大田原、石巻、新庄の3箇所に宿を確保しました。全部が全部ゆっくり休めるわけは無いですが寝れる場所の確約が欲しいですしね。

PC的には、最初のPC1 が第一関門。70kmも無いので何かトラブルがあれば一発アウトです。そして通過チェックを2つ挟んでのPC2。裏見の滝への上りにどれだけかかるかが不安ですが、ここさえ越えれば次のPC3 新庄までは通過チェックのみ。

PC2まで行ければ何とかなる…この時は、そう思っていました(汗)

服装

今回も八戸1000と大枠は変わらず。ただ、北上して行くことを考えると結構な冷え込みが予想されるので、今回は秋冬用の長袖ジャージにしてみました。

一番の違いは、ハイドレーションバッグ背負うのをやめた事。わずかな負担でも長時間になると身体に大きなダメージを与えると身に染みましたので…(^^;

装備


装備も八戸1000とほとんど変わらず。私は CARACLE-COZ 一本で参加してます(^^)b

モバイルバッテリーは 20000mAhのを1本追加して2本体制にしました。重くはなるけど、これなら2日間は充電せずに保ちますので。

それとハイドレーションバッグをやめたので、ステムサイドバッグの一つをドリンク専用にしました。補給食の格納ポイントは減りますが、前回も少し余ったし、まぁ何とかなるでしょう。

当日移動・出発前

木場公園11:30スタート組なので、当日朝の新幹線で向かいます。本当、東北新幹線が復旧してくれて良かった(^^)




木場公園駅に到着後は、駅前のサイゼリヤで早めの昼食を。今のうちにがっつり食べてエネルギーに変換だ!

奥の細道1日目

START 木場公園


11:30 START!人が集まる通常のブルベはやはりいいですね〜ワクワク感が違います(^^)

時に、ここで悩んだのが雨装備。シューズの方は着け外しが面倒なのでシリコンのシューズカバーを着けて来たのだけど、レインウェアを最初から着るべきか否か…。

ギリギリまで雨雲予報を見て、PC1までは保つと考えレインウェアを着ずにスタートする事にしました。

走り出したら雨(>_<)

走り出してすぐに雨降って来たよ(>_<)。数分前の自分の判断が恨めしい…。

停まってレインウェアを着る参加者を横目にしながらも、もしかしたら雨雲のエリアから外れるかも知れないし、何より第一関門のPC1へ早く着かなくては…と長袖ジャージとジレのままで進みます。

無念のレインウェア装着

13:18 途中、一旦晴れたんですよ。これなら行けると思ったのに、次第に強くなってもう涙目。

越谷市付近まで来たところで耐えられなくなって停車。これ以上走ってたらジャージも何もかもずぶ濡れで後々に響くし…。

サドルバッグからの出し入れは時間もかかるし、こんな事だったら最初からレインウェア着てくるべきだったなぁ…。

走行動画撮影として ActionCam HDR-AS200V を回していたのですが、激しい雨でレンズは水滴つきっぱなし。これじゃろくな画像撮れて無いや。

シリコンシューズカバーは滑る

滑りやすいとは聞いてたけど、これ想像以上に滑ります。平地でも停車時、足を着く度にヒヤッとする。

極め付けは発進時。うまくペダルをキャッチ出来ないとズルっと滑って危ない危ない。おかげで左脚をぶつけてしまい、最後までズキズキ痛む事に。

普通のレインシューズカバーにすれば良かった(>_<)

PC1 セブンイレブン総和新小堤店



5/1 15:30 69.2km地点 PC1に到着しました。とりあえず、36分の貯金が出来たのでまずまず。ずっと雨の中を来たので、とにかくカロリー補給します。

悲報 AS200V 死亡(;_;)

ちょっとゆっくりし過ぎたけど、次に向けてそろそろ出発しないと。さて、カメラの録画開始…っと。あれ?音がしないしLEDが点かないぞ??

横から見てみるとカメラの電源が落ちてる。おっかしいなぁ…モバイルバッテリーから給電してるんだからパワーオフするはずは無いんだけど…。

あれ、電源ボタン押してもつかない。モバイルバッテリーのボタン押しても反応しない。あれ?あれ?あれ?この現象って、もてぎ600で FDR-X3000 壊れた時と全く同じでは。

何度試しても粘っても駄目…。第一区間、わずか70km弱の雨ライドで動画カメラが壊れましたぁ(泣)。タイムロスに精神的なダメージも負ってのPC1出発となりました(;_;)/

Chk1 大神神社


5/1 17:20 95.1km地点に到着。なんとか貯金30分は死守できた…。

写真撮影ポイント。私は少し進んだ先のこちらだと思ったんですが、手前の方で撮影されてた方も多くて、果たしてどっちだったんだろう?

ところで、ここで変な現象に気付きました。iPhoneで撮影する際、本体を横にすれば横向きに撮影されるはずなのだけど、なぜか縦のままで撮影されてる…。とりあえず、編集で回転させてからツイートしたのだけど…。

ともあれ、次は裏見の滝。上りがきつくなるはずだから急がねば。

セブンイレブン鹿沼樅山店で休憩


18:15 少しは雨足弱くなるかなぁ…と淡い期待を抱いて走って来たものの雨まったく止む気配無く。ちょっと寒くなって来たので道中見つけたコンビニに立ち寄り。

グローブは、レインウェアに着替えた際に上からテムレスをはめて来たけど、だんだんと手汗で中が冷たくなってきてる。まずいなぁ…。

セブンイレブン日光板橋店でお掃除手袋を


19:40 裏見の滝への上りに入るちょっと手前。セブンイレブンを見つけて吸い込まれるように休憩。同じこと考える方が多いようで、ランドヌール/ズが集まって来ますね(^^;

「初っ端から雨で参りましたねぇ…」とお話ししてましたが、ここから先、少しずつ雨が弱くなって来るという情報に少し希望を抱きます。

時に、ここでダイソーファイバーお掃除手袋を購入しました。テムレスの中で指先がふやけて来ちゃって、代わりのグローブが欲しくって。

お掃除手袋ってのもあれかなぁ…と思ったけど、濡れて冷たくなったグローブから乾いた手袋に替えるだけでめっちゃ快適に。これならこの先行けそうだ。

怨み?いえ、裏見の滝への上り

初日のハイライト、裏見の滝への上り開始!

でも思ったよりは上りがキツくないかも。無論、ところどころ斜度が上がるところはあるけれど全体的にゆっくりゆるゆる上って行けば進める。

それに途中から戻って来る人達とスライドして、「お疲れ様ー」「頑張ってー」と声を掛け合って上るのがいいんですよね。皆んなで走るブルベはいいなぁって実感。

Chk2 裏見の滝


5/1 21:27 148.4km地点 裏見の滝に到着!微妙に借金5分だけど、雨の上り区間でこれなら悪くないペース。

ところで、ここでiPhoneに問題発生。裏見の滝の写真を撮影したのだけど、画像が曇ってる…。レンズに水滴ついたんだろうと服で拭って撮影はしたのだけど…。

相変わらず向きを横にしても画像が横にならないし、ずっとステム上に装着したまま走って来たのがまずかったのだろうか…。

裏見の滝からの帰りは快適なダウンヒル

考えてても仕方ないので、次の PC2 に急ぎます。今度は自分が下って行く番!上って来る人達に声をかけながら下って行きます。

あ、なお、ダウンヒルでは安全第一で下ってますよ。昨年に鎖骨骨折した痛い記憶があるので、自分の安全範囲内で走ることを心掛けてます。特に暗かったり雨だったりコンディションが悪い時は要注意ですしね。

PC2 FamilyMart矢板北店


5/1 23:13 187.7km地点 PC2 に到着ー!

下り区間だったおかげで一気に挽回!貯金も49分になりました(^^)

PC2 が前半の山場なので、皆さん安心した表情でゆったりしてます。ここ、イートインコーナーもあるし、夕食を摂るにも最適ですね。

あ、でも私は予約したホテルの門限が 24:00。ここでのんびりしてたらまずい!ってことで、明日の朝食となるパンとドリンクを購入して素早く離脱。ホテルへ急ぎます!

ホテル門限へ向かって走れ

あれぇ….PC2からホテルまではそんなに距離無いつもりだったのに、意外とある(>_<)。さっきまでがダウンヒルで楽だっただけに微妙なアップダウンでも速度落ちるし、これ結構まずい。

ホテル入る前にマクドとか寄ってけるかも…なんて甘い考え抱いてたのにとてもそんなどころじゃない。ただただ etrex のルートに従って走って走って走り抜くのみ。間に合ってくれーーー!

初日の宿 那須プラザホテル

5/1 23:56 チェックイン門限 24:00 ギリギリで到着。ハァ…ハァ…、今日一疲れたかも…(_ _;)

駐輪場は外だったけど、3時前には出ると話したらフロント脇に置かせて貰ったのは助かった…。

コインランドリーは23:30迄ということで使えない為、お風呂にお湯を溜めてる間にドライヤーで濡れた衣類や靴をガンガン乾かす。同時に、ライトとバッテリーも充電!

ただ、ここでもiPhoneに問題発生。充電しようとしたら端子が濡れてる警告が出てすぐに充電できなかったんですよね…。端子部を拭いて、ケースも外して溜まった水分を拭き取ってしてたら動いたのだけど…。

ともあれ、アラームを 2:30 にセットして眠ります。お休みなさい…(_ _ )zzZ

奥の細道2日目

早朝出発

アラーム通りに目が覚めた。正味1時間半は眠れたかな。

まだグローブが少し湿ってるのでドライヤーで乾かしながら出発準備。バッテリーとライトを装着したりサドルバッグを詰め直したりでバタバタ。

とりあえず、今後の天気は良さそうなので、昨夜使ったお掃除手袋と滑りまくるシューズカバーはここで廃棄処分にします。バイバイ、滑りまくるシリコンシューズカバー。

昨晩買っておいたパンを食べて熱いお茶を飲んだら出発だ!夜の闇にレッツゴー!

Chk3 芭蕉の館


5/2 03:32。210.4km地点に到着!ホテルからそんなに距離は無いはずなんだけど、ところどころ急な坂があったのと地味に上らされたのが結構キツい(汗)

暗いから撮影ポイントがよくわからなくて何度か手前で停まってここかな?ここかな?としたのも微妙にタイムロス。

セブンイレブン大田原寒井店


5/2 03:50。芭蕉の館を過ぎたら次は殺生石。このブルベ、第二のハイライト(上り)です。

早く行きたいところですが、ここから先を上るにはエネルギーが必要なので、ここでがっちりと食事を摂って行きます。イートインが無いのは残念だけど、まぁそんなに寒くないので外でも大丈夫。

殺生石までの苦行の上り

殺生石までの上り…これは厳しいものだ…。

いや、昨晩の裏見の滝の比じゃないです、マジで。斜度もあるし、何より長いしで延々と登らされる感じが悪い意味でたまらない(>_<)

まだ明るくなってからなので道に不安なく走れたけど夜中なら嫌だったろうなぁ…。

Chk4 殺生石


5/2 06:24。242.5km地点 殺生石に到着。上り区間だけあって借金は増えてくばかり(汗)

つい先日石が割れたという事で見に行きたかったけど、とてもそんの余裕は無いので入口だけで次へ進みます。

続・苦行の上り

殺生石のあと、ちょっと上るとは聞いてたけど、ちょっとじゃないじゃん(>_<)。

ここからダウンヒルになるだろーくらいの気持ちでいたから精神的にキツい。どこまで上るのか把握して無かったので、サイコンの標高表示が増えてくのを見てため息をつくばかり…。

うん、まさか1,000m超えるとは思わなかったよ(汗)

そこから先もダウンヒルになるとはいえ、最初の上りでのタイムロスが大きく、区間平均はあまり上がらず。厳しい…。

Chk5 芦野遊行柳


5/2 07:52。268.2km地点に到着。この時点で借金は2時間半。下りであまり取り戻せなかったなぁ…。

もっとも、この時点でこの位なら問題なし。順調に行けば今夜には取り戻せるでしょ。

時に、この撮影位置よりもうちょっと行った先が芦野遊行柳撮影ポイントではあるのですが、ちょっと離れた位置からの眺めも良いですやね。

想定外の山コースに泣く

芦野遊行柳を過ぎたら次の白河関の森公園まではすんなり行けるよね?と思って走り始めたら、早々に山の中へ。あれ…、何これ、こんな山の中を走るんだったの?

その前の殺生石インパクトが強いからすっかり見逃してたけど、ある意味一番洒落にならないルート。道は狭くてあまり状態も良くないしで、ここに来てまさかの押し歩き発動(>_<)

etrexでルート見ると峠の位置がわかるのだけど、ずーっと先まで表示が出ずで、いつ終わるのここ?って感じ。意外な伏兵でした…。

Chk6 白河関の森公園


5/2 09:09。281.9km地点に到着。借金は更に増えて2時間51分。山の中の上りが予想外に厳しく更に膨らんでしまった。

それでもゆっくりと休んでる方がいるので声をかけてみると、もうここでDNFされるとか。こう借金が膨らんで来ると自分もまずくなってきたなぁ…と思いつつ、次に向かいます。

暑くなって来たので薄着に

新白河駅までそんなに距離は無いはず。はずなのだけど…なんか予想以上に遠く感じる。アップダウンのせい?暑くなってきたせい?ウィンドブレーカーを脱いで身軽になって先へ進む。

Chk7 新白河駅


5/2 09:54。294.0km地点到着。ほんの数分だけ借金を返済したものの誤差範囲。

ところで、ここで新白河駅前の芭蕉像を撮影したら、すんごく曇った画像になる。よく見るとメインカメラの中が曇ってる…。

変だなぁ…と思いつつもセルフィー用のレンズで撮影したけど、一体何だったんだろ…。

モスバーガー白河昭和町店で朝食を


正直、時間は無い。でも、しっかり食べないとバテて倒れてしまう。席に座って食べたいよなぁ…と思って走ってたらモスを見つけたので迷わず立ち寄り。

久々のモスチーズ、めっちゃ美味しかった〜(^Q^)

ところで、いつもの如く撮影したのだけど、やはり画像が曇ってますよね。結露しちゃったんだろうか。でもそれなら暖かくなってきたし消えると思うんだけど…。

北へ、北へ

いかんいかん、食事も含めて時間を使い過ぎた(汗)

ここから福島市までは結構スピードに乗りやすいはず。遅れを挽回すべく走る、走る、走る!

FamilyMart 鏡石境店


5/2 11:27 天気良すぎて頭が暑くなって来た。長袖ジャージだったの失敗だったなぁ…。このまま走り続けるのは危ないので、鏡石のファミマでフラッペ休憩を敢行。

しかし、iPhoneでの撮影画像はますます悪化してる。このまま行くとメインカメラでは撮影出来なくなるんじゃないだろうか…(フラグ)

iPhoneが点かない…

ファミマを出発して間もなく。ここまでだいぶ遅れているので走行スケジュールの再調整をと思ったのだけど、いくら触ってもiPhoneの画面が点かない。

少し立ち止まって電源長押しするも全く反応せず。あんれぇ…、バッテリー切れちゃったんだろうか?とりあえずモバイルバッテリーから電源ケーブルを接続して…っと(※これNG)

まぁ、その内に充電されるだろうから、とりあえずこのまま先へ進みましょ。

FamilyMart 本宮仁井田店

5/2 13:32 鏡石から大分走って来ました。そろそろ軽く休憩したいなぁ…と思ってたら、人が集まってるファミマを見つけたので私も一休み。iPhoneも気になってるしね。

しかし、ここで受け入れたくない現実と向き合うことになったのでした…。

悲報 iPhone水没確定(;_;)

休憩しながらあれこれ試してみたのだけど、まず画面タッチでは反応しない。電源ボタンも反応しない。長押しも反応しない。モバイルバッテリーを繋げてしばらく待っても何も出ない。メインカメラは内側から曇って乾くこと無し。

参加者の方々と「iPhoneが点かなくなっちゃって…」と話してたら…「それ、水没じゃないですか?iPhone結構雨に弱いですし」と。

え…水没? いや、別に水の中に落としたりしてないのに水没?

そう、水の中に沈めてこそいないものの、ステム上に着けたままで昨日の激しい雨の中を走ってたのだから、端子や隙間、もしかしたら高湿度で水蒸気状態で内側に入り込んでしまったのかも…。

考えてみれば、最初の第一区間だけで ActionCam壊れちゃったんですよ。それ考えたらiPhoneやられるのだって容易に想像出来た事なのに…時すでに遅し…(_ _;

人の情けに触れる

その場にいた方々が、iPhone復旧方法を調べてくれたり、ここから先での写真チェックで、なんなら一緒に写真撮りましょうか?と声をかけて頂いたり(後に、ずんいちろーさんと知る)、本当にありがたい限り…。

私のスピードではとても着いて行けず、皆さんの足を引っ張ってしまうので、お気持ちだけ頂戴しましたが、あらためて皆様ありがとうございました m(_ _)m

悩みながらの出発

動画撮影用のカメラも駄目、iPhoneも駄目。手持ちの撮影機材が全滅で、次のポイントは写真撮影必須…。

DNFの文字が頭をよぎりつつ、こうしていても何も変わらないので先へ進むことを決断。ここから飯坂温泉までの間で、何らかの策を練らなければ!

お店を探しながら先へ先へと

ここから先は、ルートを先に進むのと、電気屋見つけてカメラを入手する事の二つを意識しながら走った。しかし、リサイクルショップに飛び込んでみても駄目。カメラ屋みたいなとこに入ってみても駄目と、駄目駄目尽くし。

ふと、信夫山トンネルを過ぎたところにヤマダデンキがあるのを思い出したけど、飯坂温泉に行く前に通るのか、行った後に通るのかが思い出せない(>_<)。後は福島駅のすぐ北にイオンあるからそこ辺りか…。うぅん、もっとルートをよく読み込んでおくべきだった。

無くなってわかるありがたみ

ここに来て、iPhoneが使えないというのは、この先のルート詳細も近場のお店の検索も何もかも出来なくなる事だと気付いた。

考えてみれば、キューシートも走行計画も全部iPhoneの中なんですよ。写真撮れない、電話出来ない、メール出来ない、計画も調整も何もかも出来ない。事実上手足をもがれたも同然。ヒシヒシとやばさを感じ始めた。

ケーズデンキ南福島店発見!

15:45 お店が見つからないまま、南福島まで来てしまった…。

しかしここで「K'sデンキ」の看板を発見!少しルートを外れるけど、この先で入手できるかわからないのだから迷わず向かいます。

バタバタとお店に飛び込んで、コンパクトデジカメのコーナーへ。今在庫があって、モバイルバッテリーから充電出来てすぐ使えるやつ!という事で、FUJIFILM の耐衝撃・防水の機種をGET!

すぐ撮影できるように、その場でメモリカードも貰い、動作確認までしてもらって慌ただしく復帰!よし、これで写真チェックは何とかなる!!

公衆電話は災害時に重要

夕方になってだんだんと暗くなって来た。あ、いかん、今のうちに家族に連絡しなくては。

実は、昨年の落車以来、万が一に備えて家族に位置情報を共有していたのだけど、鏡石から更新されないので気にしてるはず。

公衆電話の設置されているセブンイレブンを見つけて家に電話すると、位置情報が更新されないので、どうしたものかと思っていたとのこと。やっぱり…。雨でiPhoneが壊れた旨を話し、メールも電話も出来ないけど元気に走ってるから心配しないでと伝える。

いやはや、公衆電話なんて久しぶりに使ったけど、災害時に備えて家の電話番号や公衆電話のある場所、使い方を覚えておくのは大切だなと再認識した。

信夫山トンネルを越えて

信夫山(しのぶやま)トンネル、ここは過去に何度も走ったところ。その先にヤマダ電機があるのも知っていた。

なのに、なのに、飯坂温泉に行く前にここ通るんだったかどうかが覚えていなかったんです。これさえわかっていれば、K'sに寄り道してタイムロスする必要無かったのに。位置関係を把握しておく事も重要ですねぇ…。

Chk8 飯坂温泉


5/2 17:08。392.0km地点 飯坂温泉駅に到着!

やっと飯坂温泉駅まで来れたよ…(感涙)。購入したデジカメで写真も撮れたし、首の皮一枚で何とかなった…。本宮付近でご一緒した方々とも再会できて、無事にここまで来れた事を喜び合います。

しかし、既に17時を回ってる。今晩のお宿、石巻グランドホテルまでの距離はあと130km位。どう考えても 24:00までにチェックインするのは無理。ホテルにチェックイン遅れの連絡を…と思っても、そもそも電話番号がわからない。詰んだ…orz

しかしここで、その場にいらした方(後にtessyさんと知る)に電話番号を調べて頂き、おかげさまで公衆電話から連絡する事が出来ました m(_ _)m

行った先で泊まれないとなると、ここでDNFするしか無かっただけに本当にありがたかった。このおかげで、次に進む勇気が出ました!

本当に、皆さんに助けれれてばかりで何と御礼を言って良いのやら(泣)

県境越えて駆け抜ける!

まだ行ける…わずかな希望を胸に、次のポイントまでひた走ります。正直、いつどこで宮城と福島の県境を越えたのか全く記憶が無いくらい。

セブンイレブン白石馬場前店

5/2 18:27 気付いたら宮城県に入ってたみたい。

飯坂温泉から先、小雨の予報だったので、レインウェアを着込みパールイズミのグローブの上からテムレスをはめてたのだけど、ここまで来るのでグローブが汗でぐっしょり。

指先がふやけたらまともに走れなくなるので、コンビニで軍手を購入してグローブ交換。

ちなみに軍手とテムレスの相性はなかなか良くて、手の平のクッションこそ足りないものの手汗の吸収力は高く、グリップもいい感じでした。テムレス使うなら軍手+何かクッションを合わせるのがいいかも。

ペースを上げて北へ北へ

白石を過ぎてからしばらく線路沿いを走っていきます。どなただったかわかりませんが、速いお二人の後を追いかけるように走ったおかげで、ずいぶんとペースが上がりました!

暗くなると眠気が…

少しずつ眠気も出て来ました。

眠気が出てくると物の認識が落ちてくるもので、途中、ブロックと白線の区別がつかなくて突っ込みかけてスポーク擦ったり、橋では安全に歩道部を走ろうとしたら、歩道の真ん中に背の高い草が茂ってて突っ込んだり(これはひどいと思うぞ)、ヒヤッとする場面も。

時折、ハンドルに突っ伏して目を閉じたりしながら進みます。注意一秒怪我一生…。

Chk9 MiniStop多賀城城南店


5/2 22:49。479.0km地点到着!

キューシートも走行計画も全てiPhoneの中なので詳細はわかりませんが、遅れは殆ど取り戻せてない感じ。

ただ、ここまでで眠気が出て来たのもあって、ここでしっかりと食事休憩を取って行くことにしました。不思議なことに、食べると目が冴えるんですよ。

とにもかくにも今晩のお宿までは辿り着きたい!!

Chk10 日和山公園




5/3 02:04 519.6km地点 到着!ここまでの道のりは長かったー(>_<)

噂の斜度30%坂は、ブルベ装備と今の疲れ具合では全く太刀打ちできず。2m も登ってあえなく轟沈。押し歩きでも厳しいですよね、ここ。

もう誰もいないよな…自分が最後かもな…と思いながら写真を撮ってたら後ろから別の参加者が。時間も遅れ具合もわからないけど、もしかしたらまだいけるのかもと少し元気が出ました(^^)

石巻グランドホテル

5/3 02:15。当初予定の24:00を2時間以上過ぎてホテルに到着。3台ほど参加者と思しきバイクが停まってたので、その脇に停めてチェックイン。

ただ、本来はここを 3:00 には出なければならないはず。部屋に入ってすぐ寝て 30分眠って出て来れるのだろうか。むしろ、お金だけ払ってこのままチェックアウトした方がいいのか?と一瞬悩む。

しかし、ここまで幾度か眠気でヒヤッとしてる以上、やはり眠らないのは危険。とにかく少しでも眠ろう。

アラームが使えない罠

部屋に入ってアラームをセットして眠ろうとしたところでハッと気がついた。iPhoneが使えないということは、アラームすら使えないということだ。

慌てて室内のアラームを探すもなぜか時計類が見当たらない。モーニングコールを頼もうにも書かれてない。ホテルの説明書を開くもパッと見てそれっぽいものはない。頭は回らなくなってるし、どうする?どうする?

…諦めた。

とにかく寝たい、少しでも寝ないと死んでしまう。アラームなんかもうどうでもいい、着替えも何もしなくていい。

レインウェア着込んだままでベッドの上に倒れ込み、そのまま意識を失った。後は運を天にまかせよう…。寝過ごしたらその時はその時だ…。お休みなさい、世界…。

奥の細道3日目

目覚める

アラームも何もない中で、目覚めたのは 4時半過ぎだった。微妙だ…。これが3時半とかなら即出発だったし、5時過ぎならもう諦めてチェックアウトの11:00までゆったりと過ごそうと思ってた。

どうするか決めかねたまま下に降りて外へ。停めてあった他の方々のバイクはもう無い。そうだよね…もうこの時間では遅いよね…石巻からなら電車一本で帰れるし、もうここでDNFしようか…。

そう思って部屋に戻りかけたら、ちょうど出発しようとバイクを担いで出てきた方が。私より30分早い11:00スタートの方なのに今からならまだ間に合うと走られるのだとか!

折れかけていた心に再び火が点いた。よし、どこまで行けるかわからないけど私も進もう。その方と一緒にフロントでチェックアウトし、互いに健闘を祈って出発!

この時、時刻は5:00ちょうど。滞在時間は 2時間45分でした。

セブンイレブン石巻元倉2丁目店

5/3 5:04 先に進むとなったら何を置いても腹ごしらえ!少し走った先にセブンイレブンを見つけて入ります。

…と、それと同じタイミングで走っていく御三方が。

あ、昨日途中でお会いした方々だ!まだ走ってる方々がいて、自分もまだ走る力は残ってる。よし、とにかく先へ進もう!

北上川と美しい景色の中を

北上川に、それを渡る橋、朝の美しい景色の中を走って行きます。あぁ、今日も良い天気だ。

途中、お一方とご一緒になりましたが、まだまだ頑張って走ってる方がいることに勇気もらえます。

時に、しばらく行ったところでレインウェアを脱いで休憩してたのですが、そこに先方から戻って来た方が。なんでも、携帯を落としてしまったようだとのこと。

ここまで来る間では見かけなかったと話すと、食事した店に置き忘れたのかも…と戻っていかれましたが、無事に見つかったかなぁ…。こちらも携帯トラブル起こしてるだけにお役に立てずでしたが、無事を祈ります。

向かい風 part 1

中尊寺に近づくに連れて風、それも向かい風が強くなって来ました…。いや、まぁ、でも、中尊寺は行って戻って来るルートだから帰りは追い風になってくれる…よね(>_<)

途中で、昨日本宮辺りから時々ご一緒したPBPの先輩と再会。上り以外では全く追いつけず、追いかけるように中尊寺へ。

ここも、行って戻って来るルートなので、途中、スライドしてくる方々と声を交わしながら走れるのが嬉しいですね。

Chk11 中尊寺


5/3 09:55。597.0km地点到着!

ちょうど今日、お祭りなんですよね。すんごい人だかり。混雑してたので、前回(八戸1000)のように近くには寄らず、離れた場所からデジカメのズームで撮影して、ささっと先を急ぎます。

(ちなみに、後から調べたらこの時点で 6時間37分の借金でした。これわかってたら、やはり石巻で DNF してたかもなぁ)

岩出山へ向かう険しい道のり

中尊寺から戻って来て、西へ向かう分岐点で、昨日お会いした御二方と再会。ここでDNFされるとの事でした。残念ですが挨拶だけ交わして先へ進みます。

しかし、ここからがきつかった。まずもって上り!ここからはそこそこに長い上りと下りの繰り返しががずーーーっと続く(>_<)

いつもならiPhoneでこの先の勾配変化や、どこまで行けば楽になるかを表示して力のかけ所を探るんですが、それが全く出来ない。

途中で力尽きないようにセーブして走るより他なく、どんどん時間は過ぎて行きます。こぉれはきついわ…。

LAWSON休憩

5/3 14:20 通貨チェックの少し手前にある LAWSON へ。暑さとここまでのアップダウンに耐え兼ねてアイス休憩。

あとほんの少しで通過チェックだというのに、その直前でバテるとかよくない兆候だわ。

Chk12 岩出山芭蕉


5/3 14:50。657.5km地点到着!

ここに着く少し手前で、お一方とご一緒になりまして。その方のお話では、ここから新庄の PC3 はギリギリとのこと。

私よりかなり速い方でギリギリとなると厳しいな…と思いつつも、山寺までは行きたいと奮起して出発します。

向かい風 part 2

ここから先は悪夢のような向かい風でした。

新庄の PC3 は記憶だと830km地点のはず。close が23:30なので、8時間半で170km走らないといけません。グロス平均で 20km…。

この先のルート詳細が見れない中、下りで稼げるのかも全くわからない。それでもワンチャン狙って走り出したのだけれど、立ち塞がるのは風の壁。

朝から強かった風が更に勢いを増して、強風?暴風?状態。頑張ってペダルを回すけれども、時速10〜13kmしか出せない始末。ブルベ速度の15km/hも出せないようではこの先とても間に合わない。

せめて、新庄で今夜泊まる予定のホテルに連絡してチェックインが遅れる旨の連絡が出来れば良いのだけど、iPhoneが壊れて電話番号すらわからない。

タイムオーバーでもまだ行った先に寝床があればいい、でも連絡無しでキャンセルとなり泊まれないとなると、行き場がなくて路頭に迷う事に…。

撤退の決意

そんな時、目の前に「川渡温泉駅」の案内が現れた。

あぁ、そうだ、ここからなら撤退ルートも確保されてるし、この時間なら夕食時刻には家に着く。

電話もメールも地図も情報もTwitterも何もかも使えない、近くのお店もホテルの電話番号もわからない。もうここまでだ…、安全に撤退できる内に撤退しよう…。

かくして、川渡温泉駅にて、DNF となりました。

今回の走行経路


約664kmの走行でした。悔しい結果でしたが、なんだかんだ言ってよく走ったなぁと。何気に初めて東京から東北まで走ったわけですしね。

あとがき

とにもかくにも初日の雨が厳しかったです。

今にして思えば、もてぎ600と同様にiPhoneをカバンに入れておけばこんな事にはならなかったわけです。速攻で ActionCam HDR-AS200Vが壊れた程の雨だったんですから。

スマートフォンが使えないというのは冗談抜きに致命的でした。ルート案内については、etrex, Edge820, iPhone と3台体制にしてましたが、電話、写真撮影、地図、走行計画などなど全部iPhoneが単一障害点だったんですよねぇ…。

せめて、ホテルの電話番号やキューシート等を紙で持参してればまた違ったんですが、それも無かった。デバイスに頼らずに走れるよう、紙とかペンとか、そうした物の用意がいかに大切か身に染みました。

それと…認定外ですが、山寺に行かずにまっすぐ新庄に行けばチェックインには余裕で間に合ったんですよね。iPhoneで地図が見れれば気付いたんですが、etrex でルートを追ってるだけだったのでそれすら気付かず…。

まぁ、でも、全てが終わった今になってみると、一切他と連絡の取れない中で縛り無く走るのはそれはそれで自由で爽快でもあったかなって。昔の旅ってこんな感じだったのかなぁ…とか思ったり。

どことも連絡が取れない中で、美しい景色を眺めながらただただ進む。時折、地元の方や、同じ方向に旅する方々と言葉を交わすとか、ある意味、奥の細道というタイトルに最も添った旅だったように感じます。

あらためまして、奥の細道1000に関わった皆々様、ありがとうございました。DNFとはなったけど、良いライドでした!(^^)