トラップの音楽と自転車ブログ

多分、自転車ネタ中心に、時折音楽の話とか。

私的サイクリング(ちょっと恐山へ)

プロローグ

人生二度目の恐山行き

R宮城さんの今季の1,000kmが恐山だと聞いて、何十年も前に恐山に行った事を思い出しました。もしかしたら今が再訪する良い機会なのかも知れません。そんなわけで人生二度目の恐山へ、いざ!

大雨災害でルート変更

雨が少ない少ないと言ってたら急激に大雨とか近頃毎年異常気象ですよね…。大雨では特に日本海側で被害が大きく、後半のルートも変わるなどしています。自然の事とは言え色々厳しい…。

怪しげな天気予報

更に天気予報を見るとスタートからずっと雨で、所により暴風雨だとか。LEL中止の原因、嵐フロリス(30m/s)と比べたら全然可愛げある風(6~7m/s)とはいえ、不穏な…。もしかして、私のシャーマン疑惑、再び?(;_;)

今回の装備

機材

LEL を走った構成と同じです。フロントバッグは風の抵抗が大きくなるので、最近はもっぱらステムバッグで間に合わせてます。

ウェア

満足に洗濯出来ない可能性もあるので、数日着続けても耐えられる消臭機能のジオラインで揃えました。インナーだけ取り替えればまぁ何とかなるでしょ(^^;

雨具

防水シューズ履いても結局は濡れますし、むしろ防水シューズに雨が入ると永遠に抜けないので普通のSPDシューズにレインカバーで行きます。シューズの中が濡れても、防水ソックスがあれば問題なく走れるので予備もあれば充分かなと。(←充分でした)

バッテリー類

  • 20,000mAh モバイルバッテリー x1
  • BA-4.8 with 急速充電器 x2
  • 単3リチウム電池
  • USB-C充電器 x2
  • USB-A充電器 x1

今回は天気が厳しそうなので動画撮影は無しにしました。なのでバッテリーもこれだけ。途中ネカフェで充電するつもりですが、万が一どこにも寄れなかったとしても走行に支障が無いようにしました。

工具類

いつもの如くですが、スポーク交換まで考慮して修理工具類を持ち歩いてます。自分じゃ使わないけど、ディスクローターの矯正具なども入れてます。電動ポンプに替えてからバッグの中に余裕も生まれたし、小さいっていい事だわ(^^)

走行記録

START 古川駅 5:00


例によって例の如く、スタート地点の古川駅まで自走です。自宅出発時点で既に雨がパラパラ降ってましたが、ちょうどスタートというタイミングで少し強く降り出しました。この後ずっと雨で一部暴風雨という予報ですが、少しは好転してくれないかなぁ…と思いつつ、全身雨装備で出発!

C01 江崎醫院 6:30


ここまで特に問題は無いです。この周辺にはお店もお手洗いも無いので、それだけが注意点かな。

セブンイレブン一関川崎店 8:17




一関川崎町に入りました!第一区間の途中から店を全く見かけずここまで来ました。次も写真撮影ポイントだから、ほんの少しだけルートを外れて(曲がり角を曲がらずに直進して)セブンイレブン一関川崎店でお手洗い休憩を!

C02 河崎の柵跡 8:36


サクッと撮影。辺りに何も無いのでサクサク次に進みます!

雨、次第に強くなる

時に、ここまで雨と言ってもそれほど強くなく、「もしかしてこのまま行ける?」なんて淡い期待を抱いてましたが、平泉に近づくにつれ強まって来ました。

C03 ファミリーマート奥州平泉店 9:42


お馴染みの、奥州平泉店に到着!ここイートイン無いんですよね…。お手洗いの利用は店員さんに声をかけてとのことなので購入時に声をかけとくと良いです。

外を見ると風にあおられてのぼりがバタバタ波打ってます。外れて欲しかったけど天気予報当たっちゃったなぁ…。

C04 ファミリーマート北上横川目店 12:09




黙々と、淡々と雨の中走り続けて、北上横川目店に到着!ここ、JAいわてさんの施設併設なんですね。そちらのホール側にベンチもあってお手洗いもあってでなかなか良かったです。

既にグローブ内は水没

ちなみに、ここまで来るのでもうグローブはぐしゃぐしゃでした。外から雨が入ったのではなく、手汗でグローブ内がぐっしょりして汗がオーバーグローブ内にたまってる状態。

グローブ外して汗を捨ててペーパータオルでふき取りましたが焼け石に水ですねぇ…。汗吸い取り用メッシュインナーグローブ持ってくれば良かった(>_<)

和賀川沿いをひたすらに西へ

錦秋湖の方へひたすらに107号を走って行きます。ここ走るのは多分初めてなんですが、いい感じですね。晴れてれば。

スノーシェッドがたくさんあり、どこもかしこも補修工事をしていてトンネル内片側交互通行が多かったです。信号の切り替わりは早いし、鉄板敷き詰められた上を迂回させられたりと、なかなか厳しい。滑りそうで冷や冷や。

道の駅 錦秋湖 13:07




やっとの思いで、道の駅 錦秋湖に到着!補給ポイントの少ないこのルートでオアシス的な存在(^^)

ラストオーダーは 14:30 までということでちょうど良いし、ずっと雨の中走って来て指の皮もふやけそうだったので長めの食事休憩を取りました。

頼んだのは味噌ラーメンとミニ鶏唐カレー丼のセット!量もあったし、お茶も飲み放題でしばらくのんびりしてました。

指先にプロテクトJ1を

時に、ここでもペーパータオル使ってグローブやシューズの水を吸い取りましたが、ここまで雨激しいとどうしようも無いんですよねぇ…。指先はこのまま放置するとまずい事になりそうだったので、プロテクトJ1 を塗って保護。なんとかこれで最後までもたせたいところ…。(←もちました)

C05 ほっとゆだ駅 14:34


道の駅からほっとゆだ駅まではさほど距離がないのであっという間に着いた感じ。この雨の中でも観光客が来て写真撮ってますねー。

時間に余裕あったら、ここでお風呂して行きたいところですが、この後の行程を考えると厳しいので、売店でドリンク補給して次へ進みました。

盛岡までの延々とした道

さて、ここから長い区間に入ります。事前に調べた限りでは、盛岡の近くに行くまではコンビニは無く、休憩できそうな所も見当たらずでなかなかにヘヴィ。自販機と小さな商店は時々見かけましたが、くつろいで休めるようなところは無く、この雨の中で黙々と走るのみでした(汗)

しかし、昔はどこの建物も軒下が広くなってて雨を避けられたりしたものですが、今って軒下自体が無いんですよね。何かの時の緊急避難的なポイントも無いしで悪天候時は厳しいなぁ…。

深沢商店で一休み 15:56


反対車線側に自販機を見つけてドリンク補給に停車したのが深沢商店さんでした。道の駅でがっつり食べたので食べ物系は間に合ってましたから店内には入らなかったのですが、外から見たらパン等も売ってたし、ありがたい補給ポイントです。

人道トンネルで雨を凌ぐ 16:35


更に30分ほど走りましたが、雨風の強い中を延々と走っているとそれなりに疲れてくるもので。そんな中、目の前に短いトンネル発見。しかもその横には人用のトンネルが。屋根のかかっている広いスペースはありがたい!雨が止むことはないですけど、しばし人用トンネルの中で雨風避けさせていただきました。

C06 ローソン盛岡下太田店 18:23


何もない中をずっと走って来て、街明かりが見えて来て、やっと、やっと盛岡です。雨も少しだけ弱くなってくれてありがたい限り。もっとも、今度は横風が強くなって来たので交通量の増加もあって怖いところ。

死ぬかと思っためがね橋の下


今回走ってて死ぬかと思ったポイントの一つ(--;

盛岡駅方面に行くのに、左折してめがね橋みたいなガード下を通って行くんですが、この中の路面が最悪。いつも通りに道路の左端付近を行くと、もろ極悪な凸凹で怖いったらもう。落車でもしたら間違いなく後ろから車に轢かれるわけで、ぞっとしたところです。

盛岡駅前付近も混雑しているし、工事などもあって車線がややこしい事になってるので、押し歩きで歩行者として混雑地帯を抜けた方が良いかも知れません。本当、ここは怖かった…。

マクドナルド4号線盛岡上田店 18:56




さ〜て夕食です!すき屋行こうか、マクドナルド行こうか迷ったものの、ゆっくり休めそうということでマクドに決定!ルートからちょっと左に外れますが、ほぼルート沿いにあって便利。ここでもグローブやシューズを拭き取って幾らかでも乾いた状態にします。

お店で休むことのススメ

ちなみにここのところ、コンビニPCにはあまり長居しないで、極力座って食べられるお店に入るようにしてます。その理由は、注文してから出てくるまでの間にお手洗いを済ませたり他のことが出来るので思ったより時間ロスが無いのと、温度やら何やらで良い環境でまともに座って休めるというのが大きなメリットだからです。極力反射ベストを脱ぎ、シューズを脱ぎしてるのも、身体を効率良く休めるためです。コンビニ地べた飯では休まりませんからねぇ。ことに近年イートインが減ってきてるので殊更に。

再び雨風の漆黒の中へ

マクドナルドでゆっくり休み、次の二戸を目指します。とは言っても、いきなり二戸ではなく、岩手町、一戸、二戸…と、事前確認してた補給・休憩ポイントを織り交ぜながら行きます。

しかし、盛岡に入り、幾らか雨風弱まったと思ってたのですが、走り出すとまた変わってくるものですねぇ。ここからが本格的なナイトライドだし不安だわ。

路側帯と車道の間で滑る

盛岡を過ぎた後は延々と北上しますが、4号線に合流してからだったかなぁ、道の駅 石神の丘の少し手前で路側帯と車道の間の段差と草に滑り落車しかけました(>_<)

気をつけてはいたつもりですが、大型車の通行も多くて路側帯に逃げることも。そんな折、後ろから来ないから車道に戻ろう…としたところで「うわっ!」と。幸い、落車する前に立て直してぐるっとUターンするように戻って事なきを得ましたが、もしそのまま落車して対向車線まで転がってたらと思うと冷や汗が止まりませんでした。注意一秒怪我一生ですねぇ…。

道の駅 石神の丘で仮眠す 21:31


一歩間違えば危ないところだったので、落ち着かせる意味もこめて、道の駅 石神の丘で仮眠休憩をとることにしました。

こちらの道の駅、休憩室は 24h 利用可能で、横になって眠れる広さの長椅子もあります。実際問題疲れているし、眠気も出て来ていたので、レインウェアやらシューズやらを脱いで、楽な姿勢で30分ほど仮眠しました。

一戸のローソンで一休み 0:31


仮眠を取ってからは頭もしゃっきりし、危なげなく一戸まで到着!しかし、盛岡を過ぎると途端に休憩ポイントが激減するので、うまく補給・休憩していかないとです。

C07 セブンイレブン二戸福岡田町店 01:31



草木も眠る丑三つ時…よりはちょっと早いですけど、何とか二戸に到着!もし宿を取るなら二戸が良いポイントかも。

今回は、八戸まで走ってネカフェで休むつもりだったので、早々に次に進んだのですが…。

暴・風・雨!

ちょっと待て、八戸方面の天気予報を見たら「晴」ってなってたし、きっともう大丈夫だろうと思ってたら、まさかのここで前が見えない程の豪雨(T-T)

何も雨を避けるところのない上り区間をひたすらに延々と行くのは厳しい。途中で足を止め、木の枝の密集してる下で幾らかでも雨を避けてました。あぁ、二戸で寝てれば(汗)

地べた仮眠実績解除

道路が川のようでなかなかに進まず。滑ると危ないから一部押し歩きと、時間だけはどんどん過ぎて行く。

予定よりも時間かかった分だけ眠気も強くなってきて押し歩きでさえもふらつくくらい。たまたま見つけた自販機の傍で雨に打たれながら10分ほど地べた仮眠。

その後もどこか座れそうな、横になれそうなところを見つけては10分、15分と地べた仮眠。ようやく町まで来たところで30分ほど仮眠。厳しい夜だった…。

C08 ファミリーマート八戸湊町店 5:09


長い長い夜を越えて、ようやく八戸湊町店に到着。

当初考えていた八戸のネカフェはここから3kmほど外れた場所。洗濯もしたいし眠りたいのだけど、計算上時間が足りない。明るくなって眠気も飛んだ事だし、今はこのまま行こう。

C09 鮫駅の鮫の写真 5:45


すぐ近くかと思いきや、意外に先のファミマからは距離あります。時間に余裕があればこの先の蕪嶋神社まで行ってくるのも良いと思います。

そうそう、ここに来る途中、朝市みたいにやってる方々がいたんですよね。もしかしたらそこら辺で美味しい海産物とか食べれたのだろうか?

チェーンオイル切れ

走ってて何か違和感が。昨夜から何かシャリシャリ言ってるとは思ってたんですが、ここに来てはっきりと認識。チェーンのオイル切れです!

考えてみればアピデュラやオルトリーブのバッグでさえびっしょり濡れるような豪雨の中を来たわけで、いくら長保ちの無音(MUON)と言えど、そりゃあオイル切れ起こすでしょう。

ディグリーザーとかは持ってきて無いので、不織布で念入りに拭き取って予備のオイルを挿して復旧!

おいらせ町 新田のセブンでアイス休憩 6:47




本当、昨日の雨は嘘みたい。打って変わっていいお天気。風は強いけど。

おかげで朝から暑くてたまりません。ここから先コンビニも少なくなるのでドリンク&アイス補給!

おいらせの有名な床屋さん 7:25






途中、ガンダムで有名な床屋さん前を通過~。前に自転車旅で来た時から更に増えてますね、すごいわ。見学された方、募金箱があるのでお気持ちよろしくね!

東屋のある三沢の休憩所 8:10


東屋のある休憩所を発見。ちょうど日陰で強い風が逆に心地良く、東屋のベンチの上で30分ほど仮眠できました!ここはいいポイントなのだわ(^^)

それにしても路面

海岸線に沿うように荒れた道をひた走りますが、なぜ進行方向縦に長く溝があるんでしょね。交通量も意外に多いですし、昨晩の落車しかけを思い出すとこの溝が怖くて怖くて。本当、道路整備されてる方々には、左端まできっちりと綺麗に段差や継ぎ目ないようにして頂きたいです。車は4輪あるからそうそうこけないけど、二輪車にとっては死活問題なのですよ…。

C10 ファミリーマート六ケ所平沼店 9:18


強風の中、六ケ所平沼店に到着!

ここではドリンク系の補給だけにしたのですが、その理由は、この先で美味しそうなお寿司屋さんと定食屋さんがあるのチェックしてたから!距離的にもここから走っていくと開店時間頃に着くはず。おいしいお寿司、楽しみ~。

無常の日曜日

目的のお店前に到着!…なのだけど、あれ?何か営業していない雰囲気?GooglMap で調べると営業中となってるのにどゆ事?でもとにかく今は開いていない。営業時間前だった?

ここで食べるつもりでお腹空かせてきたから厳しいってば。失意の内に次のポイントを目指し走り出したのでした(;_;)

ファミリーマート東通店にて

結局、何も食事処を見つけられないままで、これ以上食べないとまずいとようやく見つけたファミマに入店。ちなみにお店の人に聞いてみたら、この辺りは日曜日に閉めているお店が多いんですよねとのこと。

うーん、どうだったんだろ、事前に電話確認とかしておくべきだったかもなぁ…。

C11 ミニストップむつ横迎町店 13:49


恐山に上る手前のチェックポイント!もう少し早く着いてたらこの付近で食事してから行くのだけど、もう二時になるし、とりあえず先に恐山に行ってこよう!(フラグ)

激坂!恐山への道!

ひょえー、これは結構厳しい。早々にインナーギアに切り替えたのにそれでもずしりと来るこの重さ。しかも一度上って少し下ってからまた上るとか、うれしくないアップダウン(T-T)。

でもでも、びっくりだったのはママチャリで上っている男性がいたこと!さすがに勾配のきついところでは押し歩きしていたけど、こちらと大差ない速度で恐山に到着するんだから凄いとしか言いようがないです。

ちなみに、駐輪場に着いたところで話しかけてみたら、若い頃に何度か自転車で来ていて、今ならママチャリでも来れるんじゃないか?とチャレンジしたのだとか。強い方は強いのだと感嘆でした(ちなみに40歳になったばかりという方でした)。

三途の川を渡るよ 15:08









ここまで来るのに既に渡りかけているような気がしないでも無いですが(苦笑)、やって来ました三途の川!

昔の記憶の橋とは違くなってますが、まぁ、それはそれとして達成感!

追記) この左手に記憶にある赤い橋が有ったのだけど、行った時は何かやってたみたいで見えなかったのよー(汗)

恐山だよ









そして遂に再訪を果たした、恐山!ここで写真を撮ると、雲の形が独特だったり、何かちょっと雰囲気が変わるんですよね。不思議。

C12 恐山駐車場奥の「六大地蔵」 15:15


あまり長居する余裕はないので、写真を撮影したら再びあの道を戻ります。

しかし、わずか14km程度の短い区間にもかかわらず、かなり厳しい道ですね。特に帰りはいきなり斜度20%以上になるのでインナーローでも冗談抜きに厳しい。復路は下り基調のはずなのに、戻るだけでも一苦労。恐山、恐るべし…。

夕焼けから魔の夜へと

さて…、降りてきたら何かご飯食べようと思ってたのだけど、ちょうどランチとディナーの間で店が閉まってたり微妙な時間。早く先に進みたい気持ちもあって食事取らずに先へ進んでしまいました。しかしそれが失敗の元でした…(フラグ回収)


17:30 道の駅横浜まであと少しなのだけど、この時間では間に合わず。


18:42 そしてそこから先はほぼほぼお店の無い区間に。

…あれ?補給休憩ミスった?

都会に住んでると気づきませんが、地方では町と町の間には道があるだけです。道の両脇にお店があるとか、そんなん普通無いですから。

そう、そして今走っているのは、まさしく地方都市と地方都市をつなぐ幹線道路。はい、詰んだー(汗)

食べ物については補給食のカロリーメイトで何とかなるのだけれど、急激に晴れて暑くなったことと疲れとが相まって、異様に眠くなってふらついてきた。幹線だけあって大型車も含めて交通量も多くこれは危ない…。

あまりの厳しさに歩道に退避して2度ほど短い仮眠を取りながら、野辺地方面へ。orz

浅虫温泉のローソンに救われる 22:49


おぉぉー!しばらく振りで明るい街に出てきたーー!浅虫温泉だ w(T-T)w

ルート沿いにコンビニあったはず…と走ってくとローソン発見!ここで食べたカレーとコーヒーは、この旅で一番美味しかったですー(/_;)

カレーで元気百倍!青森へ!

浅虫温泉を過ぎた後は、比較的安全なルートで青森中心を目指します!

青森の辺りって、4号線がとかく危ないんですよ。交通量は死ぬほど多いし、路面は死ぬほど悪いし。でも、今回のルートでは最後の最後で中心部に行く直前まで海側の道を走るので比較的安全に来れたというわけです。

快活CLUB 青森観光通り店 00:04


やっと、夢にまで見たネカフェに到着ー!w(T-T)w

シャワー浴びながら洗濯も済ませて、あとはまとめて乾燥機にぽん!二日間汗と雨とで嫌~んになってた自分ともおさらばだ!

乾燥機回している間は耳栓とアイマスクをして就寝。まともな場所で横になって楽に眠れる幸せ…。最高だ…。


2:30 起床し、快活ご飯を頂く。季節限定でそうめんがあったので温そうめん with かき揚げにしました。美味美味(^Q^)

3:04 出発だから、滞在時間は 3時間ジャスト。既に借金生活になってますが、睡眠と食事は欠かせませんからね、生きる事は眠る事なのですよ。

C13 ローソン青森妙見三丁目店 03:22


ネカフェで寝てたので遅くなったものの、無事に通過チェック。

八甲田山へ上る







さて、いよいよ八甲田山です。かなり上るとは覚悟してたけど、まじきつい。時折通る車が、何でこいつこんな時刻に自転車で上ってるんだ?という感じで走って行きますが、まぁ、普通そうですよねぇ(汗)

気温は約10℃で薄い長袖ジャージにジレ一枚ではちょっと寒いですけど、心拍上げて対応します!

C14 酸ヶ湯温泉トイレの写真 6:08








酸ヶ湯温泉まで来たらもう朝6:00まわってる(汗)。どんだけ時間かかるんだと(汗)

酸ヶ湯温泉から後も厳しかった…

いや、ここで写真撮影したら後はきっと下りでヒャッハー!なのだろうと思ってたんですよ。しかし実態は、ここから更に100mは上らされるという悲しい事実。

ようやく下りに入ったあとも、路面がぼこぼこと悪すぎていつものようにスピード出して下れないというおまけ付き。本当に MTB で来た方が良いのでは無かろうか…(>_<)

奥入瀬渓流














7:58 やって来ました奥入瀬渓流!ご存知の観光名所の一つです。

先日の大雨の影響で路面に泥も残ってたり、そもそも昨日も大雨で水が濁って水量が増してるなどはありますが、ちゃんと通れて良かった。

ただ…、ここも路面がデコボコなんですよねぇ…。振動とで手も痛くなって、あと何km で抜けられるのかと考えるばかりでした(汗)

十和田湖








8:59 十和田湖の東から南にかけてぐるっと回りこんでいきます。ようやく綺麗な景色を見れてにっこり。

# ただまぁ、この後で発荷峠展望台までの上りが厳しいんですけどね。

ようやく来た!ボーナスタイム!

実のところ、時間的にはもうかなり厳しいなぁ…と半ばあきらめかけてました。

本来の予定では 0:00に青森の快活を出発する予定が3時間遅れ。更に八甲田山の上りで時間を取られ、下りでは全く取り戻せないという状態でしたから。

ところがところが、十和田湖の展望台(発荷峠展望台)を越えてからはあれよあれよという間に進んでいきます。風?下り?何?とにかくこれはかなり美味しい!波に乗ってだいぶ時間も取り戻せたし、この区間は助かりました!

道の駅おおゆ 10:34






ボーナスタイムのおかげで道の駅おおゆで食事休憩する時間が持てました。10:00からレストランも開いてるということで、久々に落ち着いて食事出来て嬉しい。しかも旨い!甘酒の入ったシェイク最高!

ババヘラアイスに生き返る 11:58


C15のほんのちょっと前ですが、道端のババヘラアイスを見つけて無条件に吸い込まれました。暑い中、冷たいアイスに生き返りましたー。感謝!

C15 ファミリーマート秋田大館比内店 12:25


かくしてお昼過ぎには C15 に到着!この時間にここまで来れるとは高速ボーナスステージ様々ですっ!(^o^)

秋田市内は交通量が多い

ここから、ぐるっと秋田市内をまわって行くように進みますが、7号、13号と、流石に街中だけあって交通量が多いですね…。加えてやはりと言いますか何と言いますか、路面が悪いんですよねぇ…。感覚的に5台に1台はスレスレを走ってく車がいる感じだし怖すぎる…。暗くなって来たのもあるし、走行には本当注意です。

すき家で夕食を 18:27




時間も無いし、どうしようか悩んだけれど、街中を過ぎると食事処がなくなっちゃうので、すき屋で夕飯を。快活CLUBもあるし、時間あったらここで休むのも良かったかもなぁ。

C16 ローソン秋田河辺店 19:24


ようやく街中を抜けて秋田河辺店に辿り着きました。

しかしここまで怖かったなぁ…。日本に戻って来てからつくづく思いますが、側方距離をちゃんと取らないでスレスレ行く車もいるし、ハイビームの眩しさといい、自転車にとっての環境悪すぎますねぇ…。

正直、この先どこまで行くべきか、横手の快活で寝るべきか悩ましいところですが、とりま、アイスコーヒー補給も行って、眠気を抑制しつつ進んでみます。

レトロ自販機!雲沢ドライブイン 21:28






ところで、この区間には私的お楽しみポイントがあります。それは雲沢ドライブイン(^^)!

24h営業の自販機ドライブインで、カップ麺やら色んな自販機があるんですが、ポイントはレトロ自販機!

今回は天ぷらうどんを食しましたが、実に美味しい。店主の「天ぷらうどんは、電子レンジで10秒ほどあたためると更に美味しくなりますよ」の張り紙も愛があっていいですね〜。ご馳走様でした!(^Q^)

武家屋敷の横を通り過ぎる

レトロ自販機を堪能した後は、もっとレトロな武家屋敷を。もっとも、真夜中ではほとんど何も見えず残念。今度は明るいうちに来たいところです。

横手のネカフェはパス

横手までやって来ました。さて、ここからどうするか?です。案は二つ。

1. 横手のネカフェに行って休む
2. 休まずにこのまま走る

横手から FINISH の古川までは約120km。15km/h換算で8時間は見なきゃなりません。当初は片道1.5kmのロスで快活CLUB横手で2~3時間休むつもりだったんですが、どう見ても時間が足りない。

もちろん、ここで DNF して眠る案もあるのですが、まだ間に合うだけの時間はあるとなると悩ましく。

先ほどレトロ自販機のうどん食べて行け行けゴーゴーな気分にもなってたので、結果として、カフェインを追加投入して走り続けることにしました。この決断が吉と出るか凶と出るか。

湯沢にこんなものが 0:56




時に湯沢では、こんなのがたくさんありましたね。お犬様?(時間無いと言いながら写真撮ってるやつ)

なかなかにきつい虚無区間

しかし、そこからが辛かった…。道の駅おがちは前にも立ち寄ったことがあるので場所もよく分かってるつもりだったのだけど、真っ暗で辺りが見えないからか、走れど走れどなお着かない感じ。なかなかにきつかった。

C17 ファミリーマート雄勝インター店 1:44


よいやくFINISH前最後の通過チェックに到着。依然として時間はギリギリかなぁ。

延々と現れない鬼首トンネル

しかし、ここからがまた予想外に厳しい事に。雄勝から鬼首トンネル経由で走るのは何度か経験あるはずなのに、まずもって最初の上りが延々と終わらない。

更にその先いくら進んでもトンネルにたどり着けない。よくよく考えれば500m以上上って、それから橋を幾つも越えて初めて鬼首トンネルに到達するのだけど、暗くて周りが見えないからか眠気のせいか、自分がどこを走ってるのか不安になってくる始末。

途中で、安くて美味しいランチの看板見つけて、ようやく自分のいる場所がわかってきたけど、森で迷う人の気持ちがわかった気がする(汗)

鬼首トンネルは片側交互通行


かくして、ようやくたどり着いた鬼首トンネル。ここまで来れば、あとは下り基調で楽だよね〜と、この時は思っていた。

時に、鬼首トンネルは入口も出口も片側交互通行になっていて、中は定期的にボコっと穴が開いてるしで、なかなかに走り辛い。夜中で交通量は少ないとは言え、全く無いわけでも無いので気は抜けないし。

鬼首トンネル群のダウンヒルに苦しむ

そして、ここに来てまずい問題が。ここに来てカフェインの効力が切れてきたのか、速度を上げられなくなってきた。

メインのトンネルは越えたものの、その先のトンネルに入ろうとすると壁や床がぐにゃぐにゃ曲がって見える感じ。これはやばい。せっかくの高速区間で時間を取り戻せるはずなのに…。

しかし、ここで事故ったら話にならないので、トンネルひとつ抜ける度に一旦停止して一休みして落ち着いてから下って行くことにした。

ようやく下りきって、鳴子温泉方面への曲がり角に出るまでが長かった…。

日が昇る


太陽の光は素晴らしい。それまでぼんやりしていた頭がしゃっきりと回りだす手ごたえを感じる。

とは言え、今日は平日で朝のラッシュが始まる時間帯。ただでさえ鳴子温泉から古川までは交通量が多くて危なっかしいところ。念には念を入れてあせらずに確実に進むんだ…。

FINISH セブンイレブン大崎市役所前店 07:23


9/16 7:23。学生達が登校する姿を横目で見ながら、ついにFINISHコンビニに到着w(T-T)w

悪天候睡眠負債、色々ありすぎてクタクタ。間違いなく自分史上で一番辛い 1,000km でした…。

アフターブルベ

さすがにへろへろなので、すぐ帰るのは避けて、近くの快活CLUBで午後まで休んでから帰ることに。

今回のルートは何だかんだ言って、うまい具合にネカフェを巡っているのでうまく利用すれば実に便利です。特にゴール後に休めるのはありがたかったです m(_ _)m

実走データ

ルート


あらためて見ると 1,000kmって圧巻ですね(^^;。今回は GARMIN Edge840 Solar をずっと点けっ放しにして一括で全体のログを取りました。

なお、ナビデータは300km程度の長さで分割し、必要なところで読み直す運用です。ナビデータが大き過ぎてもトラブるので、このやり方が良さそうです。

速度&高度


そんなに速くはないので平均的に走ってます。よく見ると恐山や八甲田山の上りでガクンと速度が落ちてるなぁ…とわかりますね。鬼首トンネルの下りが遅いのは眠気のせいでゆっくりゆっくり下りたからです(汗)

温度&高度


気温: 平均 23℃ 最低 10℃ 最高24℃(雨中)、最高34℃程度(晴れ)

寒暖差はそれほど無く、夜もそれほど寒く無かったのは良かったです。八甲田山への上りは朝3:00〜6:00で一番冷え込んだところですね。

つくづく暴風雨が無ければ良かったのになぁ(汗)

おまけ話

野生動物

今回、直接エンカウントしたのは、鹿、狸でした。私の速度が遅かったので、鹿はぶつからずに道を横断して行ってくれましたが、高速ダウンヒル時だったらと思うと恐ろしいところです。

ツキノワグマの注意看板もあちこちにありましたし、草木ががサッと言う度にゾワっとなりながら走ってました。やばそうな場所、時間にはスマホで音楽を鳴らして走ったりしてましたが、出会いたくは無いですねぇ…。

ボトルケージのネジが飛んだ件

路面の衝撃が本当に酷くて、気付いたらボトルケージのネジが一本飛んでました。ネジ飛んだのは初めてですねぇ。

同サイズのネジは予備で持ってるので対処できましたが、相当の衝撃が加わってたんだろうと思います。

日本とイギリスとを比べて

今回特に感じたのが、「日本の夜が走りづらくなった」という事。

まずもって対向車のハイビーム目つぶしがひどすぎる。それから、側方間隔を取らずにギリギリをすり抜けていく車。追い抜く際にぎりぎりで抜けて行く大型車(危うく後輪に巻き込まれるところだった)。自転車の走行位置に限ってあまりにも荒れている路面。ヒビ、溝は当たり前で穴ぼこや凸凹も多数。

イギリスではそもそも安全に追い越せるようになるまで車は後方で威圧感を与えない位置に留まっているし、無理な追い越しなど無い。ハイビームで目つぶしくらった記憶も皆無だし、衝撃で手が痛くなるような路面も無かった。

自転車も軽車両としてしっかり認められている車社会だからなのか、正直この点では日本人がマナーがいいとか親切だなんて言えないです。車が…、自転車が…ではなく、こと公共マナーに関しては日本人はよろしく無いなぁと感じますね。

ともあれ誰も怪我せず事故なくあって欲しいものです。