仙台激坂チャレンジ!(鹿野本町編)
プロローグ
最近、自転車系の動画を観てることが多いんですが、その中で『暗峠』という激坂があると知りました。
大阪と奈良の境にある国道(酷道)で、最大斜度37%というとんでもない激坂なんだとか。
・・・こ、これは上ってみたい!o(^o^)o
でも…、今までそんな斜度を上った事はないし、いきなり現地に飛ぶのは無謀過ぎ(そもそも遠いし)。
そこで、どこか近くに激坂は無いかなぁ…と探してみたら、あるじゃないですか、長さは短いものの最大斜度27〜28%の激坂が!
そんなわけで今回は、仙台の鹿野本町にある激坂にチャレンジして来たというお話です(^^)/
鹿野本町にある仙台の激坂
情報によると、国道286号 秋保通りから一本北にある二口街道、栗山ばら園のすぐそばにある鹿野本町から緑ヶ丘に上る細道がなかなかの激坂とのこと。
上右図で赤い線を引いたルートがそれですが、全体平均で 17.8%、最大で 27〜8% の斜度だそうで、これは期待が(不安が)高まります(^^;
機材紹介:CARACLE-COZ
まずは、カーボンミニベロロードの CARACLE-COZ でチャレンジです(^^)
ギアはフロント 53/39T のリア 11-28T (11s) で、451ホイールに 1 1/8 (28mm)のミニッツタフを履かせています。
ちなみに、激坂に上るなら荷物は外した方が良いのでしょうが、カメラも使うので、いつも通りロングライド装備で行きます。
激坂チャレンジ開始!
現地に到着!うっかりしてると見過ごしてしまいそうな細い道ですが…、見上げてるだけで冷や汗が(汗)
覚悟を決めて最初からインナーロー(39T-28T)で上り始めますが…、あれ?キツいはキツいけど、この位ならシッティングのままでも行けるぞ?GARMINのサイコン読みで 17〜18%位?な〜んだ、余裕じゃん!
1番目の坂は序の口だった…
…と思ったら突如目の前に現れた壁。ヤバイ!とダンシングで挑むも、わずか数メートルで
「無理無理無理無理!」
一番軽いギアでこれ?目の前が真っ白。1番目の坂はウォーミングアップでしか無かったということ??
坂の手前に駐車場があり、そこまでは戻ったものの、しばらく茫然。何度かトライするも、最初の電柱までも上れない始末…。
ここまで来て何も出来ないのも悲しいので、とりあえず上まで押し歩いてみた。
押し歩きでさえも息がゼェゼェなる極悪な斜度。登り口の向かいにあったマンションより遙かに高いじゃないですか、ここ(汗)
ここから下るのも怖い怖い。ロードの前傾姿勢が苦手なのでこの斜度では怖くて怖くて、とても下ハン握るなんて無理。ブラケットの上から必死にブレーキレバー握る腕が痛いくらい。
…これが激坂というものなのか…(怖)
再び、2番目の坂の手前の駐車場まで戻って来てリトライ。
相変わらず電柱までも上れない…。せめてここまで来た記念に写真を撮ってみたのが、これ。
…うん、無理。
諦めが悪いのが僕のいいところ(^^;
無理…と言っといて何だけど、やはりここまで来たならもう少し粘りたいじゃない?
ここまで何度も試して気付いたのは、次の足が踏み込めなくてストップしてるということ。そして再発進したくても次の足まで行かず、後ろに引っ張られて終わってるという事。
ケイデンスと高度をグラフで確認すると一目瞭然ですが、途中で力尽きてペダルを回せなくなってるんですよね。
今日はフラットペダルで引き足は使えないので、それならば…と、可能な限り初速とケイデンスを上げてみた。
こうして何度もリトライした結果、最後の最後であと少し、2番目の坂を8割ほど上ることに成功!(^^)v
もっとも、この日上れたのはここまで。脚を回すのも一杯一杯だし、今のギア比では自分には無理と悟り、この日は帰りました。
帰宅してつらつら攻略法を練る
激坂を攻略するにはどうしたらいいか。
途中で回せなくなってるのは間違いないのだから、コンパクトクランクにするとか、スプロケットをよりワイドな物(11-34T)にするとか、もっと筋力を上げるとかがあるでしょう。しかし、ここでふと思いました。
「CARACLE-Sならどうだろう?」
分割日本一周自転車野宿旅で使ってる CARACLE-S。ギア比も車重も重いはずなのだけど、今まで走って来てて坂に強い印象を持っています。前に愛子の激坂(20%位)を上った実績もありますし。
それなら、今日上った同じ坂をもう一度上ってみればわかるはず!ということで、翌日に車体を替えて試すこととしました。
機材紹介:CARACLE-S
CARACLE-S は、アルミフレームの20インチ(HE406)ミニベロで、折り畳むと 158cmサイズのスーツケースに入るという嘘みたいにコンパクトでよく走る機体です。
私は、フロントシングル 52T のリア 11-30T (9s) で、406ホイールに 20x1.50 のシュワルベ マラソンを履かせています。
フロントのアクセサリー台座が便利で、旅ではいつもここにオルトリーブのアルティメイト6 クラシックを装備して走ってます(^^)v
(なお、ハンドルにつけてる長い棒は 360度カメラの insta360 One X2 です)
激坂、再び
昨日と同じように、最初から一番軽いギアで上り始めます。感覚的にはちょっと重い気はするものの、1番目の坂はシッティングで難無く上れますね(^^)b
問題は2番目の坂。もしや1番目をクリアした勢いで上れるか?と期待したものの、敢えなく数メートルで玉砕。甘かった…(_ _;
それからも何度もトライしたものの思ったように上れず。むしろ昨日と同じか、ちょっと悪いくらい。やはり自分の力では無理なのか…。
ちょっとした気付き
やはりダメか…と諦めかけた時、ふと気付きました。昨日はケイデンスが落ちると急激に回せなくなって回復できなかったのが、こちらは踏み込めばわずかにいける。
流石に次の足にスッとは切り替わらないものの、昨日と違って後ろに戻る感じが無い。最悪、右脚の踏み込みを繰り返せば少しずつ進めるんです。
コツが判ればしめたもの。ケイデンスが落ちて止まりそうになっても諦めずに力をかけたら…おぉぉ!昨日の最高到達点まで登れた!(^o^)
第2の坂、クリアー!
そして、ここからが重要ポイント。体重かけたダンシングで低いケイデンスでもいけるという事は、激坂からの再発進が可能だと言う事です!
こうなったら足着きは何回してもいいから、押し歩きだけはしないで再発進OKというルールにしたところ、イケルんですよ、再発進が、斜度25%でも!
あとはその繰り返し。止まっても再発進できるとなれば後は繰り返しで上れるのですーっ!
かくして、何度も足を着きながらだけど、2番目の坂を上り切りましたーっ!(涙)
オールクリアー!
激坂再発進が可能となったので、最後に、駐車場のところまで降りて再び上ってみました!
もちろん何度も足は着きましたけど、最後には3番目の坂も上り切って緑ヶ丘の平らな地点まで走り切り、激坂チャレンジ達成したのでした。う、うれしい!(感涙)
ちなみに下りも、ストレートバーハンドルで楽な姿勢で乗れる事と、ブレーキレバーをしっかり4本の指で握れる事で安心して降りる事が出来ました(^^)
ドロップハンドルだと、急坂では下ハン握らないとブレーキが効かなくなるので、頭をかなり下げる必要が(怖さが)あるのですが、それが無いのも私には嬉しいところ。
とにもかくにも、激坂チャレンジ成功で私的にめっちゃ満足です!(^o^)
エピローグ
まず、転がりの良さ、回転の良さは間違いなく CARACLE-COZ の圧勝でした。
実際、あとから動画を確認してみても、登りのスムーズさや速度はこちらの方が良かったです。ただ、私がケイデンスを維持できない事もあって上死点、下死点で止まってしまったなぁと。
これが CARACLE-S だと、ホイールベースの長さや重心の低さ、タイヤの小ささ、クランク位置の絶妙さが相まって、戻る前に次の足で踏み込めた感じです。
ケイデンスを高く保て、重心バランスをシビアにコントロールできる方ならロードバイクで大丈夫ですが、私の場合はケイデンス低めな走り方なのもあって、こちらがよりマッチしたのだと思います。
いずれにしても、激坂で再発進できるというのは、私には非常に大きなメリットです(^^)
そう言えば、シューティングゲームでも途中で死んで無限コンティニューでクリアしてたんだっけ。三つ子の魂百までも…というところでしょうか(^^;
今回、CARACLE-S で2番目の坂から最後まで上った際の動画を作りましたので以下に貼っておきます。苦しかった様子はよく伝わると思いますー(笑)